☆三角の手の形に見る臨死体験の記憶・ヒーリング私記

三角形は神秘図形でもあり、スピリチュアルな観点からも様々な意味を持っていたりします。

全なる愛、全なる智慧、全なる力などを象徴する他、神や聖霊(ハイアーセルフ)キリスト意識、エゴの統合としてのシンボルなど。

真言密教などに於いても調伏祈祷に用いる護摩炉は三角形を為しており(調伏炉)よく知られる五芒星なども張り出している三角形にはそれぞれスピリチュアルな意味があったりします。私なども本格的にヒーラーとして活動する前など、六芒星の描かれたヤントラ(瞑想などに用いる神聖幾何学)を前によく瞑想したものでした。

この画像は本の表紙ですが、体外離脱やクレアボヤンス(透視)、ヒーリングを行い、名声を嫌い、多くの人を無償で癒し助けてきたと言われる海外で活躍したヒーラー(死去)によるスピリチュアルな概念や真理への探究、ヒーリングのテクニック、瞑想のエクササイズなどがレクチャーされている内容で、今の時代にはベーシックに定着しているものから斬新と思えるものまてが展開されていて興味深いものもありましたが、どちらかと言えばクリスチャンに向けて書かれた内容に思えたものです。

偉大なヒーラーによる教えには違いないのでしょうが、こうした書籍に於いては自由意思の元、物質や豊かさを受け入れ享受もし、それでいて霊性の向上をはかる現代スピリチュアルと、渇愛や執着を断ち、煩悩より抜け出して悟りや解脱を目指す仏教との間に於いて、お互いに向けての違和感が醸し出される様な文章と云うものも散見される傾向もあり、そういう意味に於いては煩悩さえも肯定し、昇華させ、即身成仏の源とする真言密教は、加持祈祷のヒーリング要素と共に両方に介在するものと言えるかも知れません。

前置きが長くなりましたが(笑)本の表紙にある三角形を形どる手の画像を見た時、三十数年の時を経てパズルの1ピースが埋まった様な気がしたものです。

これまでもブログに書いたり講話会やトークライブでもお話ししてきた内容ですが、私がまだ成人間もない頃、当時は極道渡世の駆け出しの頃で、枝の枝の若い衆と呼ばれた末端組員にしか過ぎなかった私でしたが、当時は山一抗争などと云うヤクザ世界の戦争があり、まだ血気盛んで功名心にはやる私は、当時、スターヤクザと言われた大親分がズラリと並ぶ敵対組織の幹部を殺害せんと、鉄砲玉(ヒットマン)として地下に潜る日が続いたものです。

ある時、抗争の指揮を執っていた上部団体のカシラ(若頭、死去)より『自分よ、連絡入ったらすぐ来れる様にだけしといてくれ』などと言われ、小康状態の様にいっとき解放されたものでしたが、ここで緊張の糸がほぐれた反動で魔が差し、さして好きでも無いクスリ(覚醒剤)でしたが、関東の組織のシャブ屋の若い衆に連絡し、ホテルの一室までネタを持ってこさせたもので『雪ネタで上物です。効き目抜群ですよ』などと言うシャブ屋の売り子の口上にすっかり気をよくしたものです。

当時は注射器(シャキ、カイキ、ポンプ)なども薬局で買えた時代で、薬局に行くも小さなものがなく、子供の昆虫採集に使う様な大きな注射器しか無かったものですが(笑)買った注射器をハンカチでクルクルまいてダブルの背広の内ポケットなどに入れた後は喫茶店などのトイレに入り、トイレのタンクの上部から出る水をすくい注射したものです。

時間を置いて二度三度と注射するも、クスリを身体に入れた時のサワサワと毛の逆立つ様な感覚やウッとくる覚醒剤特有の当たりが全く感じられぬ事から『あのクソガキ、何が雪ネタだ、カルキでも混ぜやがったんじゃねえのかこの野郎💢』と段々と腹も立ってきたもので、

後でケジメを取るつもりで、いったんはホテルに帰ったものでしたが、ホテルの部屋に入るなり、心臓が異様にあぶり出し、猛烈な心拍数で破裂するのではと思われるほどで『💦やべっ、死ぬな』と思った瞬間にチカッと、まさに電球が切れるあの感覚で意識を失ったものです。どれくらいたったのか?意識が戻ると目を開けたまま倒れていたせいか、目が乾燥しており、目の痛みと共に身体は冷たく心拍が感じられず、息をしなくても苦しまずそのまま死んでしまえそうな感じでもありました。

人間、死の直前になるとそれまでの人生が走馬灯の様に脳裏に甦るとはよく言われるものですが、確かにそうしたものが脳内にはプログラミングされているのかも知れません。とても普段では思い出せぬ様な幼少期の頃からの風景などが浮かんできて、子供の頃から酒乱のオヤジに苦労させられ、家計を支える為にメリヤスのミシンがけなど夜遅くまで内職をしていた母親の姿や十代の頃など鑑別、学園、少年院と私が事件を起こす度に口をへの字に曲げて泣いていた母親の姿が一気呵成に思い出されたものです。

結局はゴロツキの世界でそれも薬の打ち過ぎで死んで行く不様な自分。どうせ生きていればでかいやつで捕まって親に迷惑をかけるに違いないのだから、このまま死んでちょうどいいやなどと、嘲りとも諦めともつかぬ気持ちが湧き上がってきたりで、

でも、そんな事が脳裏に浮かぶ内に『ジジジジ、バチバチ⚡』と電線がショートする様な意識の混濁音と共に意識を失ったと思いきや、次の瞬間にはホテルの部屋の虚空から倒れている自分を眺めている幽体離脱した自分がいたのでした。天井に貼り付いているかの様な視点で、室内のベッドは勿論の事、間取りを見渡しているもので、宇宙船の飛行士が地球の外に出ると時間の感覚を失うという感想と同様に、さらにそこに圧倒的とも言える開放感もあり、これが幽体離脱かと自分で分かる事から、それならば何処か他の場所へテレポート出来るはずだと部屋から抜け出そうと意図する度に身体に戻され意識を失うなどの事を二度三度と繰り返していたものでしたが、身体に戻される度にズンと感覚もありました。

そうこうしている内にまるで岩戸が開閉される様な『ギシギシ、ギシ、ガッシャーン』と、ホテルの部屋ではあり得ない音なども二度ほど聞こえ、これなども生死の境、アストラル界(幽界)と現世のボーダーにある事を教えてくれていたものと今なら分かるものがあります。その他にもまさに八方の方向に姿こそ見えぬものの何かの存在が立っているものが分かり、話し声も聞こえたもので、

『この馬鹿、クスリで死にはぐりやがって、どうすべ?向こうへ送っちまうか?』

『いやいやまてよ、今回は生かしてやってもう少しこの娑婆で修行を積ませよう』などと私のガイドや高次の存在などが談合していたのかも知れません(笑)

朦朧とする意識の中で、何故か私の両腕が自然と持ち上がり、胸の前(ハートチャクラ)で両手で三角の形を作ったもので、それがこの投稿の画像そのままでもありました。当時はスピリチュアルな素養は皆無で、ムドラーや密教の作法に用いる印契など全く知りませんでした。

すると、猛烈に熱いエネルギーがハートチャクラに流れ込んできたもので、次の瞬間に私は意識を完全に失ったものです。結果、この日私と会う約束をしていた人間が、時間に現れず何の連絡も寄越さぬ私を不審に思い、ホテルのルームナンバーを教えていたのが幸いして、ホテルのベルボーイと共にマスターキーで部屋の中に踏み込んできたもので、救急搬送されたのでした。

この人間は私の真っ青な顔を見て生きて帰ってこないと思ったそうですが、私が虫の息で救急隊員に担架で運び出される際にこの人間を手招きする様に呼んだ様で(私は記憶に無い)『クスリで死んだとかカッコ悪いから💦何か別の名目にしてくれ』などと耳元に囁いた様で、私が元気になった時など『あの時は死ぬかも知れないのに別の名目にしてくれとはいったいどういう事だとあきれ果てましたよ』と話すこの人間と大笑いしたものです。

その後、私が持っていた会社の社長として不動産やビルメンテナンス業を切り回すなど、私よりはるかに年長の人間ではありましたが、現役の極道ではないものの、番頭の様に尽くしてくれた男で、この人間の云う事にはよく耳を傾けた私でもありました。

この幽体離脱の件より十五年ほどが経過し、極道として最後の服役を終えて娑婆に帰ると、この人間は今際の際であり、病室を訪れた私の顔を見ると話す事も出来ず口をワナワナさせて涙を流すばかりで、私も手を握り返すもののかける言葉が無かったものです。

普通、こうした臨死体験などを体験すれば、大悟するかの様に大きな気付きを得て、それまでの悪事を悔い改め、真っ当に生きるのが人間と言うものかも知れませんが、でも、私はそうはならず、その後も見栄と虚勢、刹那的に生きるヤクザの世界に確信犯とも職業軍人ともつかぬ感覚で生き続けたもので、破綻し、真に堅気になるまで長い時間を要しました。それは霊性の上で大きく遠回りしたとさえ言えるものかも知れません。

でも、賢者は危うきを察して近寄らず、事前に事無きを得る利口な者で、愚者はどんつきまで行って痛みや愚かさを体験しなければ納得出来ぬ馬鹿者だとしたら、私は明らかに後者の部類に違いありません。でも、愚者というのは身体に染みた間違いは繰り返さぬものです。

この三角形を結ぶ手の形の画像に、見えざるものにも生身の人間にも生かしに活かされ今がある我が身を改めて思い起こされた愚僧であります。

合掌

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密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰

かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。

あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に

愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。

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