☆『既読』に見る影と縛りとは?ヒーリング私記

 

 
 
私の元にセッションを受けに訪れる方のケースとして、恋人や友人との関係に悩む方なども多いものですが、そうした方の中には意中の方とのLINEのやり取りに言及される場合などもあるもので…
 
こちらからメッセージ送ってとっくに『既読』になってるのに、返事が無いので不安になってしまう…」
 
「こちらからのメッセージが『既読』になっているのに、返信までに時間を置かれて試されている様な感じで、いつもこちらから妥協案を出すと返事がきたりで、ほとほと疲れてしまっている」
 
「こちらからフェイスブックのメッセンジャーに大事な件で連絡入れているのに『既読』になって返事がくるかと思えばシカトで、かと思えば、他の方の投稿にコメントや「いいね」をつけているのが分かってしまい腹立たしい」
 
「リアルに知り合いの〇〇さんに、こちらからイベントのお誘いをしたつもりで『既読』になっていたので安心して返事待ちをしていたら『イベントの押し売り本当に迷惑!』みたいに私への当て付けとしか思えないコメント記事を知らないうちに書かれていて胃に穴が開いた様なショックを受けました」
 
またそれとは逆に…
 
「何で心配してメッセ入れてるのに、返信がないのよ!?『既読』になってるの分かっているんだからね!と言われる事が多く(恋人に)何か監視されている様で人間性(相手の)にも不信感が募るばかり…」
 
「何か『既読』になっていると返事を出すのが当たり前と思っている人が多いのが心外で…
さしたるお付き合いをしているわけでもないのに、勝手にご家庭のプライベートな事をメッセージに長々と書き込んできて、重い内容に返事を見合わせていると、後日になってその方が私を冷たい人と陰口しているのが聞こえてきて…
私の友人が何を根拠にそんな事言うの?とその方に聞くと、だってこっちからのLINEに『既読』しておいて答えないって、人間としてどうよ!?みたいに言っていたと聞かされて、私の人間性に問題があるの?って、自信失ってしまって思わず友達に聞いて回ってしまいました」
 
などなど、セッションに訪れてくださる方のお話しを聞いていると『既読』のワードが出てくるケースなどもあったりするものです。
 
勿論「既読」自体がセッションの核心ではないのですが、その時々人と自分の関係性をはかる尺度、物差しとして「既読」が意味を帯びている場合などもあり、既読の表示により用件やメッセージが伝わったとの安心も束の間、返事や返信のアクションなど相手からの反応がない事に心を暗くしたり、疑心暗鬼に陥ったりするケースも多い様で、ネット社会の今の時代を象徴するかの様な出来事ではあります。
 
まだスマホやアイフォンが登場する前、ガラケーが主流の頃などは、LINEなどもなく、メアドの交換が一般的でもありましたが、メールの場合「既読」の表示も無いため、受信した側も相手との関係性やその内容にもよりますが、自分なりの間を置いて返信出来る様なところもあり、ある面プライベートが尊重されているところもありました。
 
実際の言葉のやり取りの様に間髪を置かずに表示されるLINEやフェイスブックのメッセンジャーなど、仕事やイベントの打ち合わせには本当に便利でもあり、こうした事に於いて電話で話す必要など殆ど感じていない方も今の時代多いのではないでしょうか?
 
一昔前であれば、メールで承諾を得るなどと言う事も礼節の上でも失礼とされる様な風潮もあり、やはり電話などでしっかりと相手の声を聞いた上でこちらの意向を伝える、了解を取り付けると言う事がビジネスの上でも一般的だった様な気がします。
 
私が過去にいた極道の世界、今はどの様なものかわかりませんが、当時を振り返って見る時、お水の花道に生きる女性からメアドを聞く事はあっても(笑) 
極道同士の話はやはり電話や会っての話が主流でした。
ただ…携帯、一般電話共にいつ警察の盗聴にさらされているかわからぬものがあり、他人名義の携帯や当時「トバシの電話」と呼ばれた携帯を複数台持ち、違法性のある事は隠語を用いて話すのも常だった様な気がします。
 
例えば、ファミレスなどでよそのヤクザと仕事の話に及んだ時など、相手が私に誰かを紹介すると携帯片手に連絡する様な時…相手がすぐに出れば問題ありませんが、相手が出ずに結局ファミレスを出る時まで対目に座る相手の携帯が鳴る事が無い時など…
 
目の前のヤクザが私に紹介すると言って電話した相手にとっては「このヤクザがさしたる重い存在では無い」事が言わずもがなで証明されているものを感じたものです。
 
この社会を生きる大人であれば、電話に出れぬ時もあるのが普通と考える事に於いては裏社会の住人も変わりはありませんが…暴力を媒体とし、究極、怖がられてなんぼのヤクザにとっては、連絡の応答一つでもすぐに折り返し連絡の入るを良しとするところがあり、これが時間が経ってからだったり、翌日以降だったりすると…
 
「何だあの馬鹿野郎、値打ちつけやがって、ナメてやがるのか!」
 
「連絡もすぐに寄越さんで、何か俺に気の重たい事でもあるのかあのアホンダラが!」
 
と言う様な猜疑心を元にした短絡思考に直結しやすく、私なども当時は金銭絡みで追い込んでいる相手などが、葬式で連絡が取れない、病院に入院するなどと言えば…
 
「コラッ、あんたな、葬儀と言ったところであんたの葬式でもあるまいし、電話を折り返しかける事は出来るはずだ、何も仏さんの前で電話を寄越せとは言っとらんぞ、席を外してでも電話よこさんかい!」
 
「何だとコラッ、病院だから携帯の器機は困るって看護婦に言われたからそれがどうした?そんな悠長な事言ってられる立場かオイッ、そんな寝言言っとる様なら、これから金書(借用書)持ってあんたのいる大部屋で大きな声で風呂敷広げても構わんのだぜオイッ、バイブにして枕の下に携帯入れとけバカタレが!」と…
 
今思えば当時は私も綺麗ごと抜きの極道社会の人間であり、本当に酷い事を言っていたものです。但しこうした言葉を吐く相手と言うのも人の金を食い潰しヤクザを騙すのも屁と思わぬ様な地面師や詐欺師、ブローカーなど、懲りない面々である場合も多かったものです。
 
この様に電話の応答にもメンツや箸と茶碗を賭けてのものがある裏社会で生きてみると、電話での応答が、時には心ならずも答えを出さなければならぬものへ追いたてる働きを持つ事は身体に沁みてわかるものです。
勿論、特殊な世界の事でもあり、堅気の世界、一般の社会人にとって電話での応答が、それほど先鋭化されたものとして体験される事は無いのかも知れません。
 
でも、時には相手からの電話が答えを求めるものだったりした場合など、タメを置く事も出来ずに返答しなければならない場面を経験した方は本当に多いに違いないのです。それが自分の納得の出来るものであれば良いのですが、電話口の向こうにいる相手の心証を悪くしたくないが為に、不本意な事で約束させられたり、同意してしまったりで、後でホゾを噛む様に後悔するのも人間の様です。
 
それに比べてメールや急速な広がりを見せるLINEやフェイスブックのメッセンジャーなどは、自分なりの間隔、タメを置いて返事をする事も出来、こうした煩わしさを軽減する事も出来る様で、心の襞を伝える、重要な話しなどは直接会う、電話での話が採用されて然るべきですが、今の時代、大抵の用件はメッセンジャーで済んでしまうものです。電話と言うのは音声が発される事から、周囲に気を遣わなければならぬ事もあったりで、仕事中や他の人と一緒だったり、プライベートを楽しんでいる時など、迷惑千万に感じる人も多い時代であり、これなども明らかな人間の意識の変化の一端として現れている事の様です。
 
冒頭の「既読」のシステムも、便利な反面、縛りの要素もなきにしもあらずですが、私達の生きるこの二元性の世界に於いては、快楽と苦痛がコインの表裏を為す様に、快適さや利便性がもたらす副作用の様な状況は発生するものと達観している事も必要な様です。
 
どんな親しい人からのイベントのお誘いであっても、またその内容が良いものであっても、その時々でアウェイなものを感じたり、イベントの文面に踊る情熱を示す文字が今の自分には重く感じられたりすると、私に正直に話してくださった方も今まで一人や二人ではありません。
「人間は平面の図形では無い」とはよく云わせて頂く事でもありますが、親しい人からのLINEやメッセンジャーからのお誘いでも締め切りぎりぎりで返事をする事があったり…
時には返事がない事を返事として納めてもらうと言うのも(リアルにお付き合いのない方などへの場合)メッセージの往来が氾濫する今の時代に大いにアリな判断だと私は思っています。
 
既読後の返事が遅いとか反応が遅いとか化学反応を起こす人はこちらからお付き合いをご辞退した方が良いかもしれません。
業務や仕事、日々の糧を賭けてのメッセージのやり取りならば既読後で躊躇なく応答するのは当たり前ですが、そんな中でも相手を気遣う繊細さも持ち合わせたいものです。
 
「人がどう思うか?」に意識を向けさせるのはエコの得意技でもありますが、ここに意識を向けすぎると真の自分が枯れてしまうものです。真面目で几帳面な人に罪悪感を持たせる上ではこの「既読」のシステムにさえエゴはあぐらをかくものがある事忘れてはならない様です。
 
また人が自分のメッセージを既読後、返信が無い事に葛藤や憤り、落胆を生じさせるのもアイデンティティーの否定に見せるエゴの得意とするところであり、幼少期からの親との関係性や何らかの癒されていない部分がその根にある場合もあり、強く拘泥するものが出てきた時は、内面の浄化を兼ねて「彼も(彼女も)自由なら私も自由!」と毎日鏡に映る自分に唱えるのも良いかもしれません。
 
合掌

 

 

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