☆姑と病気…ヒーリング私記

良い医師や治療法に出会ってガンを含む病気が完治する事や症状が緩和される事はご本人にとっても周囲にとっても喜ばしい事です。
また手術を伴う大病が大きな気付きをもたらし周囲から見ても人が変わった様に見える方もいるものです。
でも、退院以後も世を呪い、人を呪い、不平不満の種尽きる事なく、感謝を忘れ恐れと攻撃にあぐらをかいてしまう人はまた揺り返す様に病気を発症させて行く傾向がある事など、怒りや恐れが世間や周囲に向けられている様でありながら、自分自身を攻撃し痛めつけている様にしか見えぬ事など、因果応報そのものを感じてしまう時があります。
セッションに訪れる方の中には姑にイジメ抜かれたご苦労をお話しくださる方もいるもので、散々な意地悪をされて(夫である男性の不甲斐なさを訴える方も本当に多い)「病気でさっさと死んでしまえばいい」と姑を気持ちの中で何度呪ったか分からないと赤裸々にお話しくださる方もいたりするものです。
でも、病死とは言えその方からすれば姑は大往生にしか映らず、自分自身こそ慢性の疾患を抱えて姑を送り出した後悶々と人生に答の出ないところで私のところにお越しくださったものです。
※内容はご本人のプライバシーに鑑み多少変えてあります。
この時のセッションでは土地や相続に関する人間関係の悩みが主題のこの方でしたが、やはり往々にして出る姑への恨みやつらみの言葉…
でも私はこの方が姑の悪口を言う度に何故か暖かい波動を感じていたもので、「でも、貴女が知らないだけでお姑さんも心の中に闇があったり、抱えているものもあったのではないでしょうか?」と話すと即座に「えっ、闇って、正仙サン、死んだ姑にそんなものありはしませんよ、お手伝いさんがいる様な家で生まれ育った苦労知らずの方ですから、私をいびり抜いて地獄どころかいい気持ちで極楽に行ってるんじゃないでしょうか、それって透視とかで見えないんですか?」と抗う様に言うものでしたが、私はこの事に対する返答はせず、この日この方のセッションのメインとなっている事だけに受け答えをして終了したものです。
それから数ヶ月経った頃でしょうか…この方より電話でのセッションの申し込みがあったもので、お話しするとセッションと言うよりもその後の経過報告の様な感じの話しぶりのこの方…
また例のごとく亡くなったお姑さんの事に話が及んだものです。
私からセッションを受けた後でお姑さんの古くからのお友達とお会いする機会があったそうで、お稽古事でも良き仲間であったお姑さんを懐かしむ様にこの方が「決してあなたには言わぬ様口止めされていたんだけど、〇〇ちゃん(姑)私のところへ来る度にウチの嫁は立派だって、よく出来た嫁だって、家の商売の事もあって長男(夫)がだらしないからあの子に厳しく八つ当たりの様な事ばかり言ってアタシも悪いんだよ…ウチの〇〇にはもったいない嫁なんだよって、あなたをホメちぎった後はいつも泣いていたんだよ〇〇ちゃんは…」と話すのを聞かされる機会があったそうです。
これを聞いた時、一度たりとて舅が死んだ時でさえ涙を見せなかった姑が、気を許す長年の友人の前とは言え、自分の事を口にして涙を流していた事はショックだった様で、もちろん「細腕繁盛記」的な商売に関する厳しさだけではなく、姑のドロドロとした女の部分、人間としてのエゴの部分でも執拗にイジメられたこの方にとって、これを聞いたからとそれで姑像が明るいものに変わると言う単純なものではなかった様ですが、それでも鬼婆そのものに見えた姑も、血の通う弱さも持ち合わせた人間である事が分かり、自分自身の気持ちの中で癒されるものがあった様です。姑が亡くなった以後仏壇に手を合わせるのも苦痛だったものが、穏やかな気持ちで「お義母さん」と向き合う事が出来る様になったと話してくださったもので…私から受けたヒーリングやセッションの直後に姑の友人の言葉に出くわした事など導かれている様で不思議なものを感じたと話してくださるこの方でした。
ヒーリングなども体感とかエネルギーの浄化、メンテナンスと言う角度からクローズアップされる事が多いものですが、この方の様に自分自身が滞りを生じさせていた長年の人間関係などにも変化を及ぼす(内面のみでも)事など、今までセッションその後の経過報告を頂く様な時、何度となくお聞かせ頂いた事でもあります。
でも、そうした事もそれを受け入れるタイミング、記憶に癒しがもたらされる時期など、聖霊(ハイアーセルフ)に背中を押されて私の元へお越し頂いているのを感じるばかりの時があります。そう言う意味に於いては真のヒーラーとはお客様ご自身であり、私達ヒーラーはその場を支え、お手伝いをさせて頂いているに過ぎないのかも知れません。
※聖霊(ハイアーセルフ・ホーリースピリットとも言う)誰しにもある内なる神であり教師、私達人間の過去世から未来世までの全てを知りサポートする存在。
      合
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