最近書店に行ってみると、風水に関連したスキルを紹介した本が、たくさんならんでいる事に気付かされたりします。
家の間取りやトイレ、水まわり、玄関先に置くべき物、鬼門や裏鬼門などの方位への対処の仕方、家具の配置やカーテンの色、家の中に置いてはならないもの等etc
または色の持つパワーに言及し、衣服のカラーコーディネイト、持ち物、財布の色などその内容も多種多様で、実生活に即応用出来る素晴らしいものもあったりします。
確かに、色、カラーというものひとつを取ってみても色には独自の特性、波動があります。
例えば『黒』というカラーはゼロ波動を表し、上から下まで黒一色というのは冠婚葬祭でもない限りNGと思った方が良いでしょう。
私も黒は嫌いな色ではありませんが、黒い服ばかり着ていると、自分のエネルギーがフリーズし、疲れやすくなります。
自分自身楽しみながら風水を活用するのは大変良い事だと思います。
ただ、例えば玄関が鬼門の位置にある。あるいは裏鬼門の位置にトイレがあるといった具合に、家の間取りが悪いという様な不可抗力な場合はどうしたら良いのでしょうか?
私は陰明師で霊能者である人から話しを聞いた事がありますが、本当に風水の条件を満たした家を建て様と思ったら、学校の体育館くらいのスペースが必要になるそうです。
現代の住宅事情でこの様な家を建てられますか?
元々鬼門、裏鬼門と言うのは、家の中で最も「冷える場所」で、今の様に冷暖房完備の家に住む時代とは違い、昔は鬼門にあたる位置で例えば心筋梗塞や脳梗塞といった
突発的な病気を引き起こしやすい場所でもあった様です。
未然にそうした事を防ぐ為の先人の知恵だった訳です。
私は思うのです。自分自身住みやすければそれでいいのではないかと
それに財布を黒い財布から黄色い財布に変えたからといって、収入が大幅に増えたり、宝クジにあたる確率が高くなるのでしょうか?
家の西側に赤や黄色の坪や置物を配置したら、ラッキーな事が舞い込んでくるのでしょうか?
招き猫の置物がいっぱいあると自分に多くの幸せが舞い込んできますか?
確かに風水のアイテムを活用し、自分自身ポジティブな感情、思考になれるならそれが自分にとって良い結果を引き寄せる事はあります。
でも気づきませんか?
もっと強力で、自分の欲求を叶える物をどんどん欲しくなっている自分がある事を?
風水を生きていくためのひとつの「方便」としてこだわりなく活用していらっしゃる方も大勢います。
でも、かたやで風水グッズで身を固め、なんら、良い事も起きない収入も増えない、人間関係や恋愛関係も良くならないと嘆いている人がいるとしたら…
そこには心理的な不安、恐れが自分の望む状況をしっかりブロックしていると言わざるを得ません。
色やカラーひとつとってみても、自分のエネルギー、感情に作用する事はあっても、劇的な人生の変化をもたらすものではありません。
風水やそれにともなった開運のスキルを私は否定しません。ただ自分の心の在り方を見つめて欲しいのです。
楽しみ、好みのレベルで楽しんでいるなら大いに結構です!
ただそこに心理的な不安、飢え、恐れがあると、どれだけ風水にお金をかけ様とザルに水状態ではないでしょうか。
自分自身の想いが現実を創造します。それは『物』ではありません。
自分自身の『想いの世界』それは思考、感情、フィーリング、そこからパターン化された信念、行動などが互いにリンクし、あなたの現実をつくりあげています。
宇宙というのは本当に壮大なコピー機です。
気づいていますか?
自分自身が何かを飢える様な気持ちで欲しい事を考え続けると、宇宙の創造のプロセスが起動し、その欲しい状況、待ちのぞみ悶々とする状況を叶え、現実にしてしまいます。
次回は豊かさのスキルをメインに『続心の風水』を書きます。
朝も白々と明けて来ましたこれより朝一番の勤行です。
合掌