☆深夜の遠隔加持

つい先程、複数のご家族への遠隔加持を終えました。
衣替えの季節なれど、つい昨日までは冬物の法衣を着てお勤めをしていると汗ばむほどの陽気でしたが、寒気が入ってきているせいもあってか、今日はうってかわって11月位の肌寒さを感じるものです。
一切が無常のこの娑婆、昨日までと同じものは何もなしと心得ていれば、人の心の変転までを含むあらゆる事象にもその因果を見て、多少は心穏やかにいられると言うものです。

昔、高倉健が主演した『居酒屋兆治』と言う映画がありましたが、高倉健扮する居酒屋の亭主が、店にかつての恋人だった女性が突如現れ心揺れるのでしたが、今は亡き大原麗子が影のある薄幸の女性を見事に演じていたものです。後を追う様に女性を捜すものの結局は亡くなっていたのであり、傷心のままに帰宅するのでしたが、加藤登紀子演じる妻はかつての恋人に流浪していた兆治を責める事なく『人の心が動くのは止められないから…』と理解を示す様に穏やかに諭したものです。
自分の期待や執着、世間体からくる都合や見栄までを時に愛などと言う言葉に変換し苦しむ私達人間、でもそんな思いをよそに引き止め様とする人間はいずれ自らの道を歩み出すもので、何一つ思い通りに行かない諸行無常は、こんな形でも私達に学びを与える様です。
私が昔生きた極道の世界は、極端な話しが、笑顔と握手で送り出したその帰り道で『殺てもうたれ』と深謀遠慮が介在する世界で、影(シャドウ)から眺める油断なき世界観に彩られたものでしたが、今の道に進んでより少しずつ、時にざっくりと、仏教で言うところの無常の因果律に合致しないものは何も無い事が心底染み渡る様になり、赦しの実践と共に穏やかさへとシフトして行ったものです。
それにしても自坊の吉祥天様(仏画)改めて見ると、黄ばんで年季入ってきたなあと(笑)思わずにいられなかった愚僧であります。
おやすみなさい
合掌

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密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰

かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。

あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に

愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。

 

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