昨晩は四つのご家族へヒーリングを兼ねて遠隔加持を行いました。
加持祈祷時など「お線香を用いるのですか?」などとよく聞かれる事でもあります。
このお線香一つでも各宗派によって本数や立てたり折って横にしたりと異なるものがあったりします。
密教僧は加持祈祷時など、立てるお線香は使いません。三脚の火舎香呂の灰をならし、コの字型に溝を作り、その溝に抹香(まっこう)というパウダー状のお香を入れるものですが、細かく小さなチップ状の伽羅(きゃら・上質の沈香)や沈香、白檀などの香木を敷いたりするもので、その上から抹香を入れ、最後に上から型押しして行くもので、ここに小さく折ったお線香などで点火するものですが、とても良い香りがするものです。
私は香盛りの際に沈香や白檀に加えて緑檀(パロサント)もブレンドしたりするものですが、パロサントはどちらかと言えば、セージなどと並んでスピリチュアルな浄化グッズとして知る人も多かったりで、沈香や白檀に比べて値段も安価で、お坊さんで知る人も少なかったりします。
加持祈祷時、定に入る(瞑想状態)までの束の間、鼻腔に訪れるこんな香りのブレンドを楽しんだりしている愚僧であります。