今日は大量の本やCDの処分など断捨離を行いました。
本の片付けをしていると自坊本尊、大元帥明王の彫像時の写真など出てきたものでしたが、当時、仏師をご紹介してくださった業者さんに『行者の私が震えあがる様な、仏法守護たる明王以前の原型、夜叉の総大将の憤怒そのままの表情の大元帥明王を彫ってくださる様仏師の先生にお伝えください』とお願いしたものでした。
この方は何度か自坊にも訪れ、制作過程などを報告してくれたものでしたが、身長も大きく体格も良い方で、何故か初対面から甲冑を着込んだ武将が重なって見えたもので、この方の過去生の姿なのか?仏具や仏教書の販売などもされていた方で、元極道の私などとは違い犯罪に関わる事など無かったに違いありませんが、失礼ながら人を殺めた人間や極道渡世に生きる人間に多かった左右非対称とも雌雄眼とも言える独特の眼をした方でもあり、不思議と私自身も初対面とは思えぬご縁や因果と言うものをこの方に感じたものです。
それから何年も経った頃、夢の中で壇上の大元帥明王が忽然と消える夢を見てハッ💦と目を覚ましたもので…その夢の形態から『お寺つながりの方が亡くなったか?』と直感に訴えてくるものがあり、案の定、それから程なくしてこの方が亡くなった事などをお知らせ頂いたものでした。
阿修羅や悪鬼をも従える大元帥明王、得度間もない頃は裏社会での信念を落とす事への葛藤もあり『行者を調伏する大元帥明王』の言い伝えそのままに、こちらの心など明け透けに見通されている様で拝んでいて怖かったものです。
そんな私もいつからしか憤怒の表情の中にもその本地と言われる観音様の慈悲や優しさばかりを観じる様になりました。
この剥き出しの彫刻の写真を見ている内に元極道から発心の時期に出会った方々が懐かしく思い出された愚僧であります。
合掌