今日12月28日は納めの不動、不動明王の一年最後のご縁日です。真言宗や天台宗などの密教寺院では早朝よりお護摩が焚かれ、たくさんの方が訪れ、賑わいを見せる日でもあります。
本日、ある方より届いた不動明王の御尊像、そのお不動様が収まる岩場の祠の周りを這う様に、三体の白蛇が鱗までがこまやかに彫られていたものです。
丁寧に自筆でお手紙も添えられており、そこには事業をする傍ら、行者でもあるこの方が、日々の護摩行の中で三匹の白蛇と不動明王が合体した仏の姿を感得した事などが示されており、
その名も三巳龍王と言うそうな…
自身で謹刻開眼されたと言う不動明王と白蛇の姿、小さきご尊像なれど、だからこそ細やかに丹精を込めて彫られた事が分かる見事な姿であり、お不動様の姿を通して、その方のお気持ちが伝わる様でもあり、有り難い想いからひとしきり手に持ち見入ってしまった愚僧でした。
※謹刻開眼(きんこくかいげん)とは自ら仏像を彫り、その仏の精を入れる修法を済ませる事。
合掌