☆正仙の愛説法!大切と言われるワクワク感…でも不倫だってワクワクするのでは?②

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心によってあらゆる方向を探し求めても、
自分より愛しい者はどこにも見つからなかった。
他の人たちにしても同じである。
みなそれぞれに自分が愛しいのだ。
だからこそ、自己を愛する人は、他者を害してはならない。

 

(サンユッタ・ニカーヤ・釈迦の言葉より)

もうずいぶん前の事…
自分の飼っている犬を夫である男性が、自分に向ける猜疑と嫉妬、怒りそのままに電子レンジで焼き殺すのを見たとき、この男性に対する愛の一切が終わったと、ある女性が私に話してくださったものです。
でもこの女性、モンスターと化したDV夫から一刻も早く逃げ出したい衝動に駆られ、一緒の空間にいると思うだけで吐き気を催すほどの拒絶を感じながらも、このDV夫の女性に対する執拗な暴力はエスカレートするばかりで、出勤先から、1時間の内に何度にも及ぶ電話による所在確認をしてきて、電話に出なければ帰ってくるなり殴る蹴るの暴力の日々…
身体もタバコを押し付けられた火傷や殴られて出来た青アザだらけで、精神的にも極限状況に追い込まれたこの女性は死を考え始めたと言います。

そんな時に不倫相手の男性と出会った事を話してくださったものですが、「この男性との出会いが無ければ今の私は生きていない」と、この女性はきっぱり言い切ったものです。全ての嵐が過ぎ去り、これから新たな人生の一歩を踏み出そうとするタイミングで、私の元を訪れてくださったこの方でもありましたが…

その後しばらくしてから、私の元にこの女性から連絡が入り、DV夫とはその後夜逃げ同様に住所を教えずに別居し、離婚を夫側が聞き入れない事から、親族の方を間に入れて離婚し、結局不倫相手とも別れ、それでも今は新たな男性とめぐりあい、子供共々幸せに暮らしている旨を語る女性の声音の明るさに、私も心から良かったと、暖かさが込み上げるばかりでしたが…

「正仙さん、アタシも、とんでもない男と結婚したり、妻子持ちの男と付き合ったり色々あったけど、何かが手に入ったとか、実現出来たとか、人の幸せってそんな事よりも、自分の心の平和が大切なんだと言う事にようやく気付く事ができました。ありがとうございました」と語るこの女性の「心の平和が大切なんだ」と言う言葉が、波瀾を経験した後の女性の言葉なだけに、とても心に響いたものです。

不倫と言うと、女性が浮気をする男性に泣かされるイメージが強いかも知れませんが、浮気が男側に多いなどと言うのも、昭和の昔の話で…平成の今、男性の女性化なのか、それとも女性の男性化なのか?不倫や浮気も女性が男性のスタイルを摸倣しているものさえ感じられ、驚かされる時があるものです。

浮気上手と言う点に於いては、私個人の見解では、女性の方が一枚上手の様な気さえします。
妻である女性は、夫である男性の出社から帰宅、休日の過ごし方の全てを把握しているもので…不倫相手との情事もその夫のタイムスケジュールに合わせて消化し、家庭内では子供に良き母を演じるなど、「知らぬは旦那ばかりなり」のケースと言うものも、今の時代、多いの上に「とてつもなく」の文字が付くのが本当のところの様な気がしてなりません。セックスレスな夫婦が多いと言われる平成の今ですが、男と言うのは、自分が浮気しても、「まさかウチの女房が…!?」などとは考えないもので、「夜の営みが無いのだから、女房も性欲は枯れてしまって無いに違いない」と勝手に決めつけ意に介しないところにも不倫の影は忍び寄るもので…

女性側からすれば、以前の夫の浮気への報復もあって不倫へ発展させるケースもあれば、空洞化した夫との関係を埋めるかの様に不倫に走るケースなど、本当に色々なパターンがあり、書き切れるものではありません。
私が極道当時なども、交流のあった堅気の人達の中には浮気は勿論、公然と不倫をしている女社長などもいたもので、かと言って旦那さんはその不倫を知っていながらも夫婦と言うより、ビジネスパートナーとして良き関係を築いている様でとても興味深いものがあったものです。

かと言って、この女性が満たされ幸せだったかと言うと、人の人生を憶測で断じる事は出来ませんが、私にはその様には見えませんでした。常にトラブルや人の中傷に見舞われ、落ち着き得ない境涯にある様に私には映ったもので…ある時その方はポツリと私に言ったものです。
「娘や子供達を捨ててしまって申し訳ないと思っている」と…これが不倫を悔いる思いから出ている言葉なのかは定かではありませんが、自分の心に虚ろな部分が生じているのは間違いない様で、こうした心の軛が、自身の不調や病気、対人不和やトラブルなどに投影される事を多くの人が気付きません。何故なら、人目を憚る不倫も浮気も、特定個人との個別の事であり、人生全体に影響が無いと考えるからなのですが、自分の深いところで感じる罪悪感や後ろめたさ、恐れのある分だけ、それはやがて形あるものとして自らのエネルギースペースに現れる事確実な事に於いて誰しも等同であります。

不倫をする時…今は同居人と化した配偶者を指して「お互い空気の様な存在だから…」とか、「あの人とは友達の様な関係だからそれでいいの…」とか、前口上を置く方もいる様ですが、それが本当に自分の本心なのか?よく自分に自問して見る必要があります。
自分の不倫を正当化する理由や動機付けをエゴと言うものはいくらでも検索して見せてくるものです。
全ての不倫のケースがそうだとは言いませんが、二兎を追うもの一兎を得ずのパターンも多いのではないでしょうか?

冷えきった夫婦間の寂しさを埋めるかの様に不倫に走ったはいいが、離婚し様にも夫側に離婚を確定出来る原因が無く不倫を告げれば、慰謝料を貰えないどころか逆に夫側から訴訟を起こされる可能性がある事や、転居に伴う子供の転校や学区の問題、仕事や収入の問題、何より不倫相手が優柔不断で、実はこちらの離婚を望んでいない態度に失望させられるパターンも多い様で、結局は現状そのままに冷めた夫婦が同居する事を選び、独りならまだしも、二人の孤独が交錯する家で暮らしていかざるを得ない決断に迫られるケースがとても多い様です。

俗な例えになりますが、多少なりとも遊んだ男なら、女房以外の女性と関係を結ぶなら「口は重くて腰は軽い」女性が好都合である事を女性の皆さんにも忘れないで頂きたいものです。
不倫相手がこちらの家庭を詮索してこない事がまた魅力で紳士だなどと酔ってしまう女性もいる様ですが、そこには単に男側の都合でそうしているだけの場合も多いものです。

こうした中、夫婦間は冷めていても、子供とはしっかり親密な関係を築きたいと思うのが親の情と言うものですが、住む家はその人間のオーラを為している事から、夫婦間の不調和は家の氣に反映され、夫婦間ばかりでなく、親子間にもすれ違いや不和をもたらす傾向もあるものです。何よりも子供と言うのは両親の関係などに敏感であり、親が知らないと思っているだけで、実は親が不倫している事までを肌身で感じて察している様な場合も多いもので…
それを子供が成人してから親に突きつけてくるケースなども今まで対面のセッションのお客様からお聞きしてきた事でもありました。

不倫をその字の如く、倫理や道徳、善悪などの観点から論じても答えの出る事ではありません。究極のスピリチュアル論で言えば、この世界で見るもの出会う人全てが幻想であり、それが不倫であろうとも、出会う人に意味を与えているのは他ならぬ自分であり、脚本から配役、舞台設定まで定めた上でこの世に生まれて来ていると言うのが真実の様です。そう言う意味では夫婦の契りを交わす妻や夫との間にも、不倫で出会う男女の間にも、課題や学びが用意されている事は間違い無い様であり、その出会いも必要必然の理から発生している事でもあります。

一度きりの人生なら浮気でも不倫でも何でもござれでやってしまうが勝ちに違いありません。でも、私達は特定の宗教に帰依しておらずとも、心のどこかであの世と呼ぶ世界がある事や、また再び、肉体を纏って生まれてくる事を信じている部分があるのではないでしょうか?スピリチュアルな世界で言われる他者は無く、全てが一つを現すワンネスと言う言葉を、私達人間は心の奥深くで理解しているからこそ、人に与える痛みを罪悪感や恐れにフィードバックさせてでも、自ら進んで受け取ろうとする生き物なのかも知れません。

それは不倫と言う出来事にさえ投影されるものです。
私は今までセッションで女性側の不倫のケースを扱う時など、必ずしも男性側に非がある様にお見受け出来ない場合も多かったもので、メタボで脂ぎっていて休みの日などは一日中ゴロゴロTVを見ながら屁を垂れている様な夫である男性に女性側が魅力を感じなくなり、「このまま私は女である事を謳歌する事なく枯れてしまうのだろうか?」と言う様な焦りが欲求に変わり、不倫相手との出会いを引き寄せるパターンもお聞きする中で多かった様な気がします。

新しい異性との出会いは刺激的に違いありません。そこに不倫をしていると言う背徳感さえ、お互いを求めるカンフル剤となります。でも、それもやがて色褪せてきます。残るは夫への冷めた見方、離婚出来ない不決断、未消化な思いだけで、これが及ぼす影響と言うものが大きいのです。
霊的な意味に於いても、他者への見方が自分の在り方を決めてしまいます。たとえそれが口を利かなくなった配偶者であっても、制限された見方は必ず自分にも返ってくるもので、もっと分かりやすく言うなら、「他者へする事は自分にする事」に他なりません。

不倫、家庭、夫、子供、離婚、仕事などと言うワードがグルグル頭の中を駆け巡り、どうにも答えが見いだせない葛藤を感じている様な時は、外部の状況をいじくり回そうとするよりも、「自分の心の平和」を軸に考える事で、自分にとってより良い答えを見出だす事が出来るのではないでしょうか?

生きる上で大切と言われるワクワク感…安心を伴うワクワク感を大切にしたいと思う愚僧であります。

合掌

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