☆正仙の愛説法！大切と言われるワクワク感…でも不倫だってワクワクするのでは？①

でも、あまのじゃくな私などはワクワク感などと聞くと…ふと、昔いた極道の世界を思い出してしまいます。
お金を賭けた麻雀で、それまでの負けを全て取り戻せる様な高い得点の役満を密かにテンパイし、誰かが当たり牌を放銃(ホーチャン)するのをポーカーフェイスで待っている時のワクワク感もあれば…綺麗な女性のいるクラブへ口説く目的もあって飲みに行く時のワクワク感…
ブランド物の服を新調して袖を通すまでのワクワク感など、それは今思えば、僅かな刹那に現れ消え行く泡の如きワクワク感でもありましたが…

スピリチュアルな教師の方からすれば、「こちらの言うそれは、そんな見栄や虚栄の感覚から発するワクワク感では無い！もっとポジティブなものだ！」との反論もあるやも知れません(笑)

でも、人間がその時々で感じるワクワク感と言うものが、低次の自己と言われるロウアーセルフから発されたものなのか？それとも内なる神、高次の自己と呼ばれるハイアーセルフから発されたものなのか？または、そのワクワク感が、ポジティブなのか？ネガティブなのか？などと言う事は、よほど自分の思考を見張り注意を払う習慣を身に付けてでもいない限り、判別にとても難しいものがあるに違いないのです。

霊性の分野で影響力のある人などから「自分のワクワク感を信じて行動する方がいい」と言われる時、依存的なパターンを持ちながらも自己啓発や神仏、スピリチュアルに関心を持ち始めた時期にある人の中には、自分の依存的な性癖、それは例えば「買い物、アルコール、薬物、風俗での浪費、浮気等」も、一時の快楽、高揚も伴う為にそれを手前勝手に「ワクワク感」に置き換え、無軌道な欲求を承認する為のワードと化してしまっているケースなどもある様です。

また、人生経験やキャパの乏しいセラピストなどが、不倫の相談を受けた時などに、「不倫だって、出会った時のワクワク感が、きっとその相手がソウルメイトである事を教えてくれているはずです。選んだ愛を信じてください」等と、本当は良心の呵責を感じながらも、不倫を追認して欲しい隠れた欲求を持っているクライアントからすれば、跳び上がって喜ぶ様なアドバイスだけしておいて、その方の問題のコアな部分に目を向けさせる事無く、いたずらに気持ち良くさせる事だけがカウンセリングだと思っている方もいる様です。
こうしたセッションを受けた方は、不倫が当人だけでは済まない、お互いの配偶者や子供までを巻き込む問題に発展する恐れがある状況にも関わらず、セラピストやカウンセラーなどから言われた…

「ワクワク感があなたとその方（不倫相手)との出会いの正しさを裏付けている」

「不倫の相手だって、今生で出会うべくして出会ったソウルメイトであり、あなたの場合、今の配偶者よりもむしろその方に(不倫相手)濃い男女の縁がある様だ」

などと言うアドバイスを、不倫の免罪符の様に自らの中で後生大事に繰り返し言い聞かせ、揚げ句の果ては破綻や大きな痛手を負うところまでひた走りに走ってしまうケースなどもある様です。

多種多様な愛の形がある事に於いて、私は不倫を否定しません。不倫相手が人生の良きサポーターの役割を担っている場合や、配偶者から受ける虐待などの理由から、不倫相手に明らかな心のやすらぎを感じている様なケースも実に多いもので、白黒で一概に論じる事の出来ない事でもあります。

世間には不倫を助長する様なワードが満ち溢れているものです。
前出の「ソウルメイト」は勿論、「ツインソウル」「ツインレイ」など、スピリチュアルな分野で形容される特別な魂の親密性の形態を現すこれらの言葉から、不倫も当然発生するとされる肯定的な物の見方や…「結婚制度の疲弊や限界」「色んな大人の愛の形」「セックスの相性」「性格よりも性の不一致が離婚の原因」などの文字が週刊誌に載る事も頻繁であり、随分前に「不倫は文化」と発言して話題になった俳優もいましたが、ある面では不倫さえも、「流行に乗り遅れるな！」的なファッション化した一面さえ現代の世相にはあると言ったなら過言でしょうか？

ソウルメイトと言う事であれば、私は出会う人全てがソウルメイトだと思っています。ソウルメイトやツインソウルと言う言葉に酔ってしまい、手前勝手に異性をソウルメイトやツインソウルと決めつけ、相手が拒否しているにも関わらず「それは君がわかっていないだけで、僕達は今生では結ばれる運命が約束されているんだよ」と…
過干渉が過ぎてストーカーと化しているスピリチュアルな世界の自称教師もいる様で、こうした被害に遭われた方が、私の元にセッションを受けに来られる事も今まで何度となくありました。

これなども、自分の中で癒されていない幼少期に原因を置く親子関係や異性などから受けた心の傷やトラウマから派生している、影(シャドウ)の部分から相手を見ている事に本人が気付いていないケースが多い様で、普通であれば精神的に侵害を与えるストーカーとして断罪されるところですが、これが宗教やスピリチュアルの何らかの教師をしている人間だと…前出のソウルメイトなどに代表されるスピ語や、自分に都合の良い神仏の啓示さえ持ち出して正当性を押し売りしてくるもので、警察に被害届を出そうにも、相手がスピリチュアルな世界の住人だけに逆にタチが悪く、男女の関係を迫る様な事を言ってくるかと思えば、過去生や未来生の話でお互いに深い縁があるなど、見えざる世界の事を語り、責任の所在を曖昧にしてしまう事などから…無下に音信を断つ事が出来ず、神経衰弱の様な状況に追い込
まれてしまう人もいるものです。