真のパワーの一つの現れ…ノーベル平和賞マララ・ユスフザイさん

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ノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララ・ユスフザイさんはまだ17歳の少女…

大国の覇権主義の仇花の様に拡大を続けるイスラム国に世界の多くの若者が志願流入する一方で、こうした方が現れるところにも時代を感じるものがあります。

イスラム過激派による女子教育抑圧の実態をブログで告発し、タリバンから殺害予告を受けても告発をやめなかったマララさんはスクールバスに乗っているところを頭部に銃撃を受け意識不明の重体に…

搬送された英国バーミンガムの病院で奇跡的に命をとりとめたところにも神の意思がある様な気がしてなりません。

先程、マララさんが昨年国連本部で演説した模様をYoutubeで見ましたが、まだ少女の風貌にどこかしらあどけなさが残る話し方の中にも、ありありと感じる不退転の決意と言うもの…命を捨てる覚悟のある人間の言葉が人を惹き付ける事に於てそこに理屈はつかないものなのかも知れません。

私などはマララさんと同じ17歳の頃などと言うのは、暴力事件を起こし、鑑別所から学園などと言う矯正施設に入れられていたもので、暴力や力こそがパワーであり、世の中を突き動かす力学であると疑わなかったものです。

マララさんの演説を聞いていると何が『真のパワー』なのか?思わずにいられないものがあります。
大国から政治的に利用される懸念など、マララさん自身が乗り越えて行くハードルはこの先もあるのでしょうが…その平和を希求する心の眼を曇らせる事なく歩んで頂きたいものです。

彼女が演説の中で尊敬すると語る聖人や平和を希求した真のマスター達にも、この若冠17歳のマララさん自身が比肩する存在である様に私には思え、彼女自身が混沌としたこの地球に光りを差し込む強力な一つのヒーリングの周波である事…
直線的で脆い封建的な男性性のエネルギーは益々矛盾や瓦解を露呈し、マララさんが体現する様な女性性のエネルギーが徐々に台頭してくるものを感じるばかりの愚僧であります。

以下マララさんの国連本部での演説より引用です。

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親愛なる皆さん、私は2012年10月9日、左の側頭部をタリバン兵に撃たれました。友達も撃たれました。彼らは銃弾で私たちを黙らせようと考えたのです。
しかし、そうはいきませんでした。その時、沈黙の中から数千の声があがったのです。
テロリストたちは私たちの目的を変えさせ、私の意志をくじこうとしたのですが、私の人生で変わったことはひとつだけでした。

それは、弱さや恐怖、絶望が死に絶え、その代わりに強さと力、勇気が生まれたということです。私は今までと同じマララです。私の意志も変わっていません。私の夢も希望もそのままです。

親愛なる兄弟姉妹の皆さん、私は誰も敵だと思っていません。ましてや、タリバンその他のテロ集団に対する個人的な復讐心もありません。
私はあらゆるこどもの教育を受ける権利を訴えているのです。タリバンやすべてのテロリスト、過激派のこどもたちにも教育を受けてほしいと思っています。

私を撃ったタリバン兵さえ憎んでいません。銃を持つ私の目前に彼が立っていてたとしても。私は撃たないでしょう。それこそ私が慈悲深いムハンマド、イエス・キリスト、そしてお釈迦様から学んだ思いやりの心です。それこそ私がマーチン・ルーサー・キング、ネルソン・マンデラ、ムハンマド・アリ・ジンナーから受け継いだ変革の伝統です。

それこそ私がガンジー、バシャ・カーン、マザー・テレサから学んだ非暴力の哲学です。そしてそれこそ、私が父と母から学んだ寛容の心です。

私の魂からも「平和を愛し、万人を愛しなさい」という声が聞こえてきます。

合掌

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