今朝の新聞から

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今朝の新聞を見れば、麻生副総理がドイツのナチスを引き合いに『あの手口を学んだらどうか』と発言した事が取り沙汰されていました。

ゲットー、アウシュビッツなどで犯した大罪を非難する声がある一方で、当時のドイツ国民をその巧みな演説で眩惑し、あれよと言う間に政権を奪取し、独裁者となったヒトラーの姿、そのアメとムチを使いわける政治の手法と言うもの、公の場では口には出来ないものの、心中密かに評価し、賞賛している政治家も多いのかも知れません。

特に権力側の政治家にとって、第三帝国と自画自賛したナチスドイツの恐怖政治の鋳型と言うもの…

原発を再稼動させ、憲法を改正し、国防軍創設までをスムーズに成し遂げたいとする自民党にとって、反対する国民にタガをハメる上でも、何処かの部分で政策に反映させたい魅力もあるのやも知れません。

先日の石破幹事長の国防軍の構想に伴う軍事法廷の開設や、罰則として、死刑や懲役300年も良しとする発言に続く、昨日の麻生副総理のコメントは、

内面でどこかしら標榜とするものが、口をついて出たとしか思えません。

政治家も、ちょっとした言葉から、その逸脱しているシンボリックな考えを、シッポの様に出してしまう時があり、ただ揚げ足取りの様に非難するばかりでなく、政治家の意図するものを知る上で、注意深く見る事も必要な様です。

独裁者と言われたヒトラー政権下でも、プロバガンダによりドイツ国民を洗脳したゲッペルズはよく知られるところですが、その他にも、ヒトラーのちょうちん持ち(人を担ぎあげる事)をし、恭順を誓った将校や閣僚、文化人が、戦争や、ユダヤ人の大量虐殺に至るドイツの狂気の顛末に多大な貢献をしていた事は言うまでもありません。

そして何よりも、『ヒトラーが何を政策に掲げても、私達に影響が及ぶ事はないだろう…』と無関心を装い、ヒトラーを助長した、当時のドイツ国民の集合意識と言うものが、ヒトラーを生み出した最大の原因だったのではないでしょうか。

『強い日本を取り戻す!』とは、さもありなんな立派なスローガンでもありますが、私にはその言葉の後に『だからあんたがた国民は、国の言う事にはつべこべ言わず従ってくれなきゃ困るんだよ!』とオマケがついている様な含みを感じるのも、私がひねくれているからでしょうか?笑

戦地へは総理からどうぞ!

合掌

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