チベット密教、観音様のマントラで知られる
『オーム マニ ペメ フーム』
私がネパールを数年前に訪れた時…敬虔な仏教徒やインドから巡礼に訪れていた女性達などが、カトマンズの巨大なストゥーパ(仏舎利塔)の周りを、このマントラを唱えながら時計回りに歩いていたものです。
オーム
(天・自己満足による向上心の欠如)
マ
(阿修羅・嫉妬からくる過剰な向上心)
ニ
(人間・執着からくる情)
ペ
(動物・無智、本能のみによる行動)
メ
(餓鬼・尽きる事のない貪り)
フーム
(地獄・嫌悪からくる怒り)
※『マニ車』このマントラを唱えながらこの車を手で回します。
一回まわす毎に、中にびっしり巻かれ詰められている経文を一回読み唱えた功徳が発生するとも言われています。
仏教で、迷える者が輪廻する世界、六道の世界を現している事でもありますが、仏教上の解釈はさておいても、私達人間が人生においてつまずきを見せる時の内的エネルギーの在り様を現す言葉でもあります。
合掌