カレーのおすそ分け

午前中、お隣さんから電話が入り『カレーをたくさん作ったのでよければお鍋を持っておいでなさいな』と有り難いお言葉に玄関先にお邪魔し、鍋にカレーを頂いてきました。

八十代も半ばを越えたお一人住まいの女性で、通院などされている事から日頃より何かの時は隣が接している事もありドンドン窓を叩いてもらっても良いし、電話をくださいとお声掛けさせて頂いてるものですが、

淀みの無い綺麗な話し方をする方で、日頃より窓を開け放ちはたきをかける姿なども頻繁に、掃除や洗濯もこまめに高齢から膝や足首などが痛む様ですが、ショッピングカートを引きながら近所へ買い物に行く姿などにも凛としたものを感じる方で、この年齢の方にありがちな周囲にもたれたり依存する氣を全く感じさせないものがあります。

電話を頂いた事から鍋を持参でカレーのおすそ分けに預かろうと、いつもの様に道に面したお隣の窓をノックすると『雨が降ってるから玄関にどうぞ』と招かれるままに玄関先にお邪魔すると、掃除の行き届いた空間である事は一目瞭然で、綺麗な絵柄の玄関マット、旦那さんや親御さんの遺影と思われる写真の下には仏壇が置かれており、洒落たキャビネットにはCamusのブランデーなども目に入り、丹精に生きてきたであろうこの方のお人柄を感じたものです。

私は極道当時から人様の家の玄関に入った時点で、その家の主人や奥方の性格、家庭内に不和があるのか?といった様な事がいわずもがなで分かってしまう様な時があり、『名は体を表す』などとも言いますが、人の住む家や空間もその人のオーラを為すものと言えそうです。

戦前、戦中、戦後、令和の今に至るまで足立区にある今の家で暮らし、自分の代で家系も終わると自嘲気味に話していたこの方、大工の棟梁だったという亡きご主人に仏壇より『お父ちゃん、早く迎えに来てよ』と毎日手を合わせるのだとか…

失礼ながら、玄関先より手入れの行き届いた仏壇を拝見していると、そんなこの方の鬼籍に入られた旦那さんへの変わらぬ一途な想いが仏壇より放射されている様な気がした愚僧であります。

昭和味のカレー(笑)美味しゅうございました🙏

合掌

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密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰

かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。

あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に

愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。

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