極道当時『花は桜木人は武士』などと言う言葉を愛した私でしたが、果たして今は?

『儚いから美しい』とは四季のある国で育った私達日本人の情緒や情感にしっくりとくるものがあります。でも、これを逆さまに『美しいものは儚い』と置き換えてしまうと、ざっくりと幻想を削ぎ落とされたかの様な感覚になるもので、情緒に酔う事が出来ません。

こんな時『なんかつまんなーい!それってネガティブ思考じゃないの?』なんて声も上がりそうですが(笑)成功哲学や引き寄せの法則などでも盛んに言われる上辺だけのポジティブ、ネガティブ論には自分だけ良ければそれで良しと言う排他的な考えを煽る危険な一面がある事に気付いていない人は多い様で、この世に生を受けたのはテーブルの上のパン屑を拾う為では無い!とばかりに豊かさへの転身を宣言するも、さしたる成功も無く、病気になったり事故に遭ったり、人間関係でトラブルを経験したりと、イメージし望めば豊かさをもたらすはずの宇宙の力学はどこへやらと💦かえって絶望や貧困が深くなってしまったと嘆いている人はてんこ盛りに多い様でもあります。

こうした事に対して『いえ、金では無く心も含めた豊かさを望みイメージするのです』と、引き寄せのセンセは言うのかも知れませんが、綺麗な言葉で取り繕ってもこの娑婆ではその人間の芯にあるものが投影され現実を形作るのであり、カネ、カネ、カネと数字ばかりを追う飢餓感が核にあれば、その様に金を追い、また追われる無間地獄が現出されるのがこの世界であり、極道当時など、地獄の沙汰も金次第とばかり骨肉相食む様な餓鬼道に墜ちた堅気の姿なども随分と見てきた私でしたが、類は類を呼ぶで、世界への思考の押し出し方一つで取り返しのつかぬ大火傷を負う事例など、まさにそれは裏社会ならではの引き寄せの法則でもありました。

何事に対しても機械的に反応するかの様にすりこまれてきた自我がもたらす思考の改竄や捏造に気付く事は人や出来事の本質を見る上でとても大切な事でもあります。

酔わない(感情移入したり感傷的にならない)盛らない(相手や出来事を誇大にとらえない)貼り付けない(感情や思い込みを)を心がける時、自分が問題を難しくしていた事に気付いたり、葛藤(プライドの喪失感など)や執着(物や出来事、相手に対して)など自分自身にプログラミングしていた事などにも気づくところとなり、ひいては心の平和へと繋がるものです。

美しさも強さもいつまでも続くものではないと、無常と言う生滅変化の因果法則に照らして理解する時、様々にも変化変容する事態や人の姿や心にも困惑したり酔う事なく、爽やかに受け入れ楽しむ事のできるそれこそニュートラルに人生を生きる極意と云うものかも知れません。

合掌

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密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰

かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。

あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に

愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。

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