写真は昨日、バッテリー交換などを終えた自家用のクラウンエステートですが、もう9年程乗っております。
※ステーションワゴンタイプのクラウン
古い車で自慢に値する様な車ではありませんが、女優の伊藤かずえさんの26万キロ走行、ワンオーナーでの初期シーマのレストアには及ばぬものの(笑)走行距離も20万キロを超える今もエンジンは快調です。
私の愛車の遍歴なども後半はセルシオの最高グレードを二台程続けて乗り、半愚、半スピ(笑)の様な時期はクラウンのアスリートに乗り換えたもので、その後、文字通りの堅気として今の道に進んだ時は車も手放しバスと電車を用いて何処へでも行く様になり、そんな時期が3年程続きました。
(車を所有する余裕など無かったと言うのが本当の所です)
この写真は自宅の一階ガレージですが、以前は奥にプロ用のサンドバッグやランニングマシーン、鉄アレイなどを置き縄跳びやシャドーボクシングなどで結構な汗を流したものです。
月日と共に段々と対面、遠隔でのセッションや出張でのお仕事も頂ける様になり、車があればヒーリング用のベッドを運べる事から昔から良く知る車屋の若い子に『前に走る車なら何でもいいからオークションで落として来てくれよ』と頼むと落札し自分の儲けは乗せずに納車してくれたのでした。
買った時は勿論中古で7万キロ程の走行距離。その後は私が13万キロ程乗り現在に至るわけですが、遠くは出雲や宮島、四国松山までの長駆のドライブも何のそので、故障らしい故障もせずに来ているものです。コロナとは関係ありませんが、ちょうど世の中がリモートへの変化著しいこの時期に愛車への感謝も込めて業者などに頼んで少しずつ手を入れ始めた愚僧でした。
タイニングベルトを交換し、ボディのコーティング、車内全シート(天井も)エアコン、エンジンルームのクリーニング、タイヤも履き替え、最近ではディスクローターの研磨、ATFオイルの交換、昨日はバッテリーの交換でとりあえず終わりかな?と言う感じですが、さすがに積年の劣化でオイル漏れなどが見られた事から昨年暮れに修理に出したものでしたが、原因がなかなか分からずでエンジン全分解の大工程(笑)
それでもエンジン下部にあるベアリングの劣化が原因と分かり部品取り寄せも年末年始が間に入り不可で、仕上がりも正月明けになるとの連絡が入り、代車はプリウスでしたが、平成も後期のコックピットを感じさせ音も静かで燃費も申し分無し、買い換え時かなと一瞬迷いましたが(笑)やはり乗り慣れた六発のエンジンの小気味良さにはかないません。
ある時、足立にあるディーラー(トヨタ)に車を持って行くと対応してくれた方が『お客様、この型のクラウンをお乗りの方は馬力もあるし故障も少ないので、皆様大事にお乗りになって買い換えてくださいません(笑)』と話していたものです。
私にしてもこんなに長い間一台の車を乗り続けた事はありませんでした。私が昔生きた極道の世界は乗る車を武士の股がる馬と見立てる様なところもあり、あくまでそれは力や見栄の象徴でもありました。でも、密教僧侶ヒーラーとして活動して行く中で、遠方からのお客様や地理不慣れなお客様をセッション後などに車の後部座席にお乗り頂き駅までお送りする機会も多く、様々にもそこには悲喜こもごもその時々の人の想いも同乗して頂いていた様な気がするものてす。
セッション時にはどうしても私に言えなかった内容を車中で打ち明けてくれ、私のサロンから駅までの帰りの道程での問答がその方にとっての答えとなったそんな事も何度かありました。
そんな一期一会の出会いの刹那を共にしてきた車。仏教で物への執着は悟りを害するものと戒めるところですが、私もまだまだ血の通う人間の様で(笑)めんこい愛馬に接する様な気持ちにさせられるものです。
今までセッション時など後部座席にお乗り頂いた方など、この場をお借りしまして感謝申し上げます。
合掌