花とお天道様

写真は午前中より行きつけの花屋さんでみつくろってもらった花ですが、松が入るとさすがにお正月を感じさせるものがあります。お榊も同様松が入り正月仕様ですが、皆さん買いに来るのも早い様で、榊も私が買ったものが最後の対だった様で「ああ、間に合って良かった!」と言うと花屋の女将が「ちゃんとお天道様が見ていてくたさったんでしょう」と有難い言葉をかけてくれました。

お天道様が見ている…

誰しも人の見ているところでは多少の緊張もあり行いにも気を付けるものです。「人が見ていないところでの行いこそをお天道様が見ている」とは昔からよく言われてきた戒めの言葉でもありますが、それは何も天空に輝く太陽や遠くに感じる神様でもなく、それは内なる神、貴方の内在神の事なのです。

一人でいる時など何を緊張し構える必要などありましょうか?仕事でもなければ大いにリラックスし楽しんだら良いのです。むしろそれは行いと言うよりも一人でいる時の思考の向け先、想いの在処と云うものに注意を払うと言う事でもある様です。何故なら…人間の想いに強くあるものは必ず現実世界に押し出されて行くからです。

私がヒーラーとして学びの時期にあった頃

「ヒーラーであるなら想いで相手にする事は現実でしている事に他ならないと理解すべき」

と言う概念に突き当たったもので、これは「やられたらやり返せ」の報復が基本原理の極道の世界で生きてきた私にとって限りなく挑戦的なその言葉でもありました。

誰しも日常、気持ちの中で納得行かない相手に舌打ちしたり軽いやっかみを感じたりげんこつを喰らわしたり(笑)と言う事はあるものです。でも、こうした日々の些細な想いも気を付けないと現実世界に投影し様々な葛藤のドラマを作り上げて行ってしまう原因となる様です。人間はとかくこうした状況に於いて「相手が謝るのか?」「こちらが折れるのか?」と言う様な二者択一のところに自分を追い込んで行ってしまう傾向さえあるもので、究極いつまでたっても「相手をコントロールする事で自分自身の快適さを得る」と言うエゴが好む幻想から抜け出す事が出来なくなってしまうものです。

「円満に行かない学びかあればこその人間関係」だと思っていれば少々の事でも驚いたり沸騰したり(笑)もしないで済むものです。怒っても時には失態を演じても少しずつ訂正のスピードを上げて行く貴方をお天道様と云う内なる神は微笑みながらいつも見守ってくれています。

どうぞ皆様、素敵な年末年始をお過ごしください。

                     合掌

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