高齢化社会と言われる日本ですが、日頃のセッションを通して「物忘れ認知症未満」の様な状態が日頃目立ってきたご両親の姿などに、なし崩しにアルツハイマー病やピック病に見られる認知症、痴呆にシフトして行ってしまうのではないかと言う不安をお持ちの方がとても多い様にお見受け出来る時があります。
こうした時期と言うのはとかく本人の方でも記憶の減退(曜日や時間も)を招いたり、自分が衰えて行く事に対する抵抗が頑固なものとして家族を困らせる形で現れたりと色んなパターンがある様です。
見守る家族も仕事や子供の世話もある中で、先々親の老いのどの部分でケアマネさんの力を借りたり、ショートステイを活用したり、痴呆徘徊の先には特養(特別養護老人)や有料老人ホームなどに入所させなければならないのか?等々の不安から解放される時がないものを訴える方も多いものです。
認知症とは違いますが、四人に一人はガンで亡くなると言われる今の時代…周囲に身につまされる話を聞く事など誰しにも経験のある事ですが、ガンなども営利の観点から言えば抗ガン剤の投与と患部切除の手術はワンセットのドル箱である病院側のご都合を指弾し、食事の改善(砂糖断ち)や生活習慣を徹底的に改める事で開腹手術などせずともガンは自ら治癒出来る病気と訴える医師も続々と名乗りを上げる時代となってきました。
こうした医師の言う事と言うのは余命宣告を含めた医師の診断に一喜一憂し不安の内に時間を無駄にする事なく「たった今からでも健康を取り戻す為に自分で出来る事をして欲しい」と言うシンプルなものであり、とても分かりやすいものがあります。
この本で竹内東太郎と言う医師が提言している事も認知症における同様の事で、認知症などの病は進行を遅らせる事は出来ても止める事は出来ないと言う私達の常識に一石を投じる内容となっています。老人施設などで指先の運動が脳を活性化しボケ防止につながる事から入所者に大きな麻雀牌を用意して麻雀をさせる様子などが報じられているのをテレビで見た時がありますが、
なるほど…麻雀がボケ防止になるのは、極道当時など金を賭けて時には月謝(負け分)を払い、麻雀卓に座った私にはわかるものがあります(笑)
この本に書かれた「OK(オッケー)指体操」は手足の指のニギニギ運動など、座って、あるいは横になってもご高齢の方や身体の不自由な方でも楽に出来る内容でとても分かりやすいものがあります。
「認知症は治らない」は過去の常識と喝破する著者ですが、ボケの兆候が見られる親御さんをお持ちの方、またご両親の先々に不安のある方などご自分で読んだ上で指導してあげてはいかがでしょうか?
和気あいあいとご家族の皆さんで一緒になって指体操を行う事で家族のスキンシップにもなりお年寄りのモティベートも上がる事必至です。
合掌