今日は午後より上野国立博物館 平成館で開催されている日本稀代の仏像彫刻師「運慶」の作品展に行ってきました。
明後日26日が閉幕とあってか、平日にも関わらず入場まで、一時間待ちの長蛇の列でした。でも、待たされた甲斐あって、撮影不可でご紹介出来ないのが残念ですが、天才仏師の誉れ高い運慶を感じさせる見事な仏像の数々でもありました。鎌倉期の仏像は彫刻にも特長があったりもしますが、運慶の父であり師匠でもあった康慶作の仏像も展示されており、これもまた見事の一言…
運慶の子供や周囲にいた仏師による作品なども展示されておりましたが、偉大な仏師であり父でもある運慶の彫る仏を擬しているわけではない、でも超えられない事も分かりながら彫っていたであろう想いが、その仏の姿から感じられる様な気がしたもので、これも単に私が天の邪鬼な人間ゆえ感じただけなのかも知れません(笑)
総じて四天王や多聞天(たもんてん・毘沙門天の別称)の作品が多く展示されていた様な気がします。
一時話題となった、サザビーズのオークションで十数億で某教団が落札したと言われる大日如来座像なども展示されており、訪れる多くの方の注目を集めていました。
運慶展は明後日で閉幕の様です(夜9時迄)
近くには秋を感じさせる銀杏並木のある上野公園や上島珈琲などもあり、ゆっくりと時間を過ごす事が出来ます。
お寺や仏像が好きな方などはぜひ訪れ、運慶ワールドに浸って見るのも良いかも知れません。
【運慶】
平安末期から鎌倉初期にかけての仏師。康慶の子。慶派の中心的仏師として活躍。豪放な力強さと写実に特色があり、鎌倉新様式を築いた。作品に東大寺南大門の金剛力士像、興福寺北円堂の無著像・世親像などがある。
(Webより引用)
合掌