住宅事情などから、自宅に仏壇を置いているご家庭も少ないとは思うのですが…
ここ最近、蝋燭(ローソク)の事で質問を受ける事がありましたので、もし同様の事でお悩みの方などワンポイントメモで参考までに。
仏壇の燭台(しょくだい・ローソクの台)のろうそくを刺す受け皿の部分や、本体自体なども、ローソクが燃えて溶け落ちた蝋が、こびりついてしまい、なかなか頑固で取れずに処理に困る場合がある様です。
私なども自坊での勤行時など、大きい燭台のローソクが溶けて受け皿から溢れてしまい、燭台の本体にこびりついてしまう時があります。
私はこうした時、燭台を台所まで持って行き、やかんでお湯を沸かして、沸騰させたお湯を燭台の上からかけてしまいます。
汚れた面積が大きければ再度お湯を沸かしてかけた後、乾いた布で拭きとってしまえば跡かたなく綺麗になってしまいます。
(アロマキャンドルの容器などにも応用出来ると思います)。
仏壇の燭台であれば真鍮製のものが多いのではないかと思いますが、こんな時こひりついた蝋をドライバーや金具で削る様に落とす方も多い様ですが、これでは燭台本体を傷付けてしまいます。
ライターなどで炙って溶かして拭き取る事も出来ますが、加熱したライターで指などを火傷をしてしまう場合もあるので注意も必要の様です。
燭台のローソクは家の換気など、少し窓を開けただけでも風のある日などは、ゆらいで溶け落ちた蝋が周りを汚したり衣服に付いてしまう事もある様で、小さな蝋のシミであれば乾いた状態でこするだけで落ちたりしますが、ローソクは油から出来ているものだけにしっかり繊維に染み込んで行ってしまう性質があります。
衣服は生地の特性もあり、自己責任でやってもらう他ありませんが、前に作務衣についた少し大きめなローソクの染みも熱湯をかけて綺麗になってしまいました(少しだけだと、染みが拡がるだけなので、やはり台所などで多量のお湯をかける)
以上、ご参考までに…
合掌