☆国家はあなたを監視している…映画「シチズンフォー・スノーデンの暴露」を観て

 

 

 

昨日「シチズンフォー・スノーデンの暴露」と言う映画を観ました。この映画は、2013年に中央情報局(CIA)や国家安全保障局(NSA)の局員でもあったエドワード・スノーデンによるアメリカ政府の監視システムを告発した姿をとらえたドキュメンタリー映画で、前代未聞の暴露をしたスノーデンの名前にまだ記憶の新しい方も多いかも知れません。

身の安全を確保するため、香港のホテルの一室で初めにコンタクトを求めた映画監督や、ジャーナリストを前にしてスノーデンの口から語られたのは、アメリカ政府機関による積極的なスパイ行為の数々。世界各国の要人は勿論、一般国民の電話やインターネット等さえも傍受しているという驚くべき内容でした。

アメリカそのものを敵に回しかねない掟破りの暴露劇を目の前にして、ホテルの一室で淡々と語るスノーデンの姿に、時に不安や葛藤に揺れる姿なども見て取れ、ドキュメンタリータッチの映画としても秀作なものがあります。

私が国家とか政治と言う言葉の持つ響きにあまり明るい希望を見いだせないのは、このスノーデンの暴露した「監視のシステム」とでも言うべきものが、その根幹にあるものを感じるからなのかも知れません。

日本でのスパイ活動なども経験している彼は日本を憂える発言もしている様で、現在日本で施行されている「特定秘密保護法」なども『アメリカによるデザイン』と言及しており、現在強硬とも思える動きで進められている共謀罪立法化の動き、憲法改正への動きなど、議論を尽くさず、民意を無視するかの様に性急に国の柱をいじろうとする動きがある時など、そこに「大国の影」がある事に気付く人が本当に多い時代となってきました。

ちなみにスノーデンに言わせると、フェイスブックなどのサービスも監視の格好の対象だとか…笑

「僕は、私は何を覗かれても聞かれても困ることは一切ない」と言い切れるならば見事ですが…
「監視体制」を拡大浸透させると言うのは、国家、権力側からすれば、反逆者や意向に沿ぐわない人間のプライベートを把握する事に直結しており、例えば権力側からすれば、こうした「好ましくない人物」が現れたとしたなら、クレジットカードでの買い物や、電車に乗る時のSuicaの様なカード、そこに加えてスマホやアイホンから行う他者への電話の内容、メール、ライン、ツイッター、フェイスブック、インターネットで訪問したサイトの詳細までをリンクさせ、その人間のプライベートを丸裸にしてしまう事など、スノーデンの話の内容からすれば、NSA(国家安全保障局)などは今や一秒間に何億ものこれらの情報にアクセスする機能を有している様で…
「テロ対策」と言うよりも「画一化」の為の最たる方法として採用していると言うのが本当のところの様です。

プライベートを把握すると言うのは、その人間の恥部や隠れた性癖までを明け透けに掌握する事でもあり、常に恭順を誓わせる為の恫喝の道具としてその手綱は権力側になければならないと考えてる事の裏返しでもそれはある様です。

当然、アメリカからすれば、何でも言う事を聞いてくれる「企業舎弟」の様な日本だからこそ、縛りにかける意味に於ても、その影響下に置いている事は必至としか私には思えません。

私などは過去に極道の世界におりましたが、事務所の電話(一般回線)など、いつ警察に盗聴されているかわからぬものがあり、隠語を用いたり、予防線を張った話をしていたものです。また、携帯がアナログからデジタルに変わった時なども、番号を特定されてしまえば警察が捜査の上で、位置情報の取得から盗聴までを仕掛けてくる危機感が常にあり、用途別に何台もの他人名義の携帯を持ち歩き、たとえば…携帯でよく話す仕事絡みの相手が警察に逮捕される様な事があれば、こちらの携帯も盗聴され、簡単に言うと、事件にならぬかアラ探しをされるケースもある事から、その携帯をへし折り破壊してしまう事なども間々あったものです。

現代では携帯のGPS機能として誰しも知る様になりましたが、行方不明や自殺を匂わせ連絡が取れなくなった方の足取りを追う上で、これが役に立つこともある様です。

その他にも警察が建物内部に仕掛ける盗聴器なども蛇の屁まで音を拾うなどとも言われたものでしたが(笑)車に警察がGPSの端末機を張り付け尾行している様なケースもあり、極道の世界を礼賛するつもりはありませんが、今思えば油断も隙もないアンタッチャブルな世界に身を置いていたものです。

その当時の私からすれば、裏社会に身を置いていた事もそこに手伝い、さながら日本と言う国は警察ファシズムが幅を利かしている様な感さえあったものでした。

でも、スノーデンの暴露はレベルも規模も全く異質のものです。この映画を観るとトランプ大統領などに比べて好人物の印象のあったオバマさえも翳りが出てしまうものがある様で、エゴがもたらす壮大なシステムの中では、大国の大統領でさえも一歯車にしか過ぎぬものを感じるばかりの愚僧でありました。

「プライベートを失えば自由を失う…」映画の中でのスノーデンの言葉ですが、日本の今に警鐘を鳴らしているかの様なその言葉でもあります。

合掌

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