※「神の使者」の著者ゲイリー・R・レナードと共に
今月8日、9日は東京日本橋で開催された「神の使者の」の著者ゲイリーレナードのワークショップに参加してきました。
※WS時の模様。主催者クロニック・スチューデンツHPより引用。
ゲイリーのパートナーでシンガーでもあるシンディの二人によるトークライブ、時にはコミカルにジョークを交えながらも「奇跡のコース」の核心や二人の出会いが語られていきました。
ゲイリーの著書「神の使者」に登場するアーテンとパーサと言う二人のアセンデッドマスターがこのゲイリーとジュディの未来生の姿である事は「神の使者」「不死というあなたの現実」「愛は誰も忘れていない」の三部作を読んだ方なら周知の内容でもあります。
※アセンデッドマスターとは、天界にいる高尚な魂をもつ存在の事。過去に人間としての生を受け地上で生活をした後、天界にて神の観点から私達をサポートし、代表的なアセンデッドマスターとして、イエス・キリストやブッダなどがいます。
※「奇跡のコース」とは、
ニューヨーク市にあるコロンビア大学医学部の助教授であった故ヘレン・シャックマン博士は、1965年10月から1972年9月にかけて、イエス・キリストからの霊言をチャネリングし編纂した内容。英題は『ACourseInMiracles』(ア・コース・イン・ミラクルズ)となり、頭文字の『ACIM』としても知られています。
「奇跡のコース」は1976年に出版されてから20ヶ国語に翻訳され、全世界で2012年までに、口コミだけで200万部を突破。
ゲイリーがアーテンとパーサと言うアセンデッドマスターとの出会いを通して「奇跡のコース」へ導かれサポートを受けながら真理への深い気付きに進んで行く事は本にも書いてある通りですが、講演しているゲイリーの姿を拝見していると、スピリチュアルな世界の住人に多いシャイなお人柄と言うものも感じられたもので、純朴そうな雰囲気の中にも、深い気付きや覚醒を得た人間が放つオーラを湛えていたものです。
サイキックな示現と言う事ではむしろパートナーのシンディの方が若い頃より幽体離脱や高次の存在からのメッセージや啓示なども体験してきていた様です。
※ゲイリーと妻でありパートナーのシンディと共に
ワークショップとは言っても、ヒーリングやチャネリングなどのスピリチュアルやサイキックな技法やテクニックの習得を目的としたイベントなどとは違い、ゲイリー、シンディのプライベートな話しやシンディの歌の披露などはあったものの、2日間に渡る内容は「奇跡のコース」「神の使者」の反復とも言える内容で、理解したつもりでいても、理論ばかりが先行し、「赦しの実践」が伴わぬ頭デッカチになりやすいエゴのパターンに注意を払うことにも度々触れる内容で、カルト教団に見られる様な宿泊施設など必要としない、常住坐臥、今この瞬間この時を学びの場としてとらえる「奇跡のコース」の自学自習の教え、そして難解と言われるコースへの理解を数十年早めたとさえ言われる「神の使者」の精髄が二人によってあますところなく語られていたものです。
「神の使者」をはじめとする三部作には、聖霊(ハイアーセルフ)が投影されたアーテンとパーサと言う見えざる世界からの二人の教師による穏やかで優しく時にはユーモアを用いながらも真実を的確に時には容赦なくゲイリーに指摘するやり取りが書かれており、面白くも素晴らしい内容で終始しており、この本が世界で読まれる様になってから「僕も見た!」「私のもとにも現れた!」などの混乱を避ける為か、ゲイリーの元以外には現れぬ事を本の中でも明言しているこの天界の住人達…
でも、私は自らの聖霊に問い掛け「もし、私がこのゲイリーのWSに参加する事をアーテンとパーサが歓迎してくれているなら私に分かる様にしるしが欲しい」と、お願いしたものです。何をどうとは書きませんがそれは驚くべき形で私自身にフィードバックしてきたのでした。
そして2日間に渡るWSの最後、参加された皆さんからのゲイリーやシンディに対しての質疑応答や体験のシェアを受け付ける時間が設けられました。
前日の終了間際にも同様の時間が取られたものですが、2日間を通してそのほとんどは「奇跡のコース」を日常の赦しにどの様に応用、実践したら良いのか?という類いのものでした。
私は最終日の2日目のこの時間に挙手したものです。
シンディが私に気がつき指差し発言を促してくれました。
私は開口一番「ゲイリー、ドゥ、ユーノウ、ヤクザ?(あなたはヤクザを知っていますか?)」と問い掛けたものです。とんだ質問をカマす私に会場の皆さんからは大きなどよめきが起きました(笑)
私の英語力などは中学生以下のお粗末なもので(笑)これ以降は私の言葉を主催者であり通訳を務める男性が英語に変換してゲイリーとシンディに伝えてくれたものですが…
武勇伝の披露などと誤解を招かぬ様に簡潔を心がけながらも、極道から現在の密教僧侶ヒーラーとして活動する今日に至るまでの経緯を話し、その中でスピリチュアルな気付きの上で大きな転機でもあった獄中での霊的な体験やデシャヴな夢の数々、そして「神との対話」との出会いにも触れたものです。
ここでも会場からは大きなどよめきが起きました。それも当然のはずで、このワークショップは「神の使者」の著書ゲイリーレナードの講演であり、「神との対話」は著者も違えば、世界観を異にする内容であり、二元性の神とも言えるその内容に人気が集まり、世界中に、影響を受けたとする愛読者も多い本でもあるのです。
当たり前に考えても他の著者の本、それもスピリチュアルと言う同じジャンルの本を引き合いに出す私の発言をデリカシーに欠ける行為と見た人もいたかも知れません。
でも、私はこの「神との対話」の話に触れる時に「神との対話の是非はここでは避けたいと思います。でも、当時の(ヤクザ)私のレベル、フィルターからすれば受け入れる事のできるものとして聖霊が獄中にあった私を「神との対話」に導いてくれたのかも知れません」とお話ししたもので…
ゲイリー自身もその著書の中でアセンデッドマスターとのやり取りの中で非難ではなく、「神との対話」の二元性の神の姿は真実ではない事に触れているものです。
※ゲイリーはキリスト、ブッダ共に並び立っていると言う考えで、この講演でキリストとブッダに関する著書を米国内で近々出版予定の事も話していました。
私は極道当時、交流のあった、さる業界の社長さんなどからこう言われた時があります。
「極道の世界の方は常に二つの輪を押してきますよね。いや、これは渡部さんの事を言ってるわけじゃないんだけど、でも、私もその世界の人とはつき合いも長かったもんだから…簡単に言うと握手と恐喝なんだけど、仲の良い内はそれでもいいが、それもこちらから金が出ないと見るや、さっと手のひらを返して揚げ句の果ては知らぬ半兵衛を決め込まれてこちらの弱いところを右翼の街宣車までを使って叩かれかねない(笑)油断も隙もあったもんじゃないですよね。でも、それがその道に生きるって事なんだろうけども」と…
私はこれを聞いた時、もっともな事だと内心おかしくもありましたが、でも確かに極道当時と言うのは親しい親交を結びながら相手のウィークポイントも探る様な二律背反の様な人間関係のスタンスが定着していたもので、常に敵味方で分類する習慣もあったものです。
でも、よく考えて見るとこれは何もヤクザの世界に限った事ではなく、国家間から政治や企業での競争や争闘の原理にも、ママ友のいじめから子供の学校のいじめにも横たわる「共通の鋳型」でもあるのです。
見える事象は違えども、共通の鋳型がある事を示して行くのも本当に大切な事であると思う事が最近は多くなりました。
話しは戻って…
この質疑応答の時間に立った私は、私が服役後、極道の世界を離脱した後もヤクザの看板が無いだけでアンダーグラウンドな世界を流離い、私を慕う人間の死や様々な出来事が背中を押す様に裏社会との訣別、僧侶としてヒーラーとしての現在に至らしめた事などにも触れて話したのでした。
その中で気付きが進むにつれて「神との対話」に代表される二元性の神の姿に?が点き始め、それはパズルのピースが一つ埋まらないそんなもどかしさに似たものでもありましたが、そんな当時の自分の気持ちを形容して「日本でも好まれる二元性の神の姿と言うものですが、天変地異から戦争、殺人、病気や事故に至るまで神が介在していると言うなら、かたやの手で握手を差し出しておきながら、かたやでゲンコをかますヤクザの親分と神といったい何が違うと言うのでしょうか?」と言うと、会場にいる方より、大きなどよめきと感嘆の声が上がり、割れんばかりの拍手をしてくださったものです。
そんな時に出会ったのがゲイリーの書いた「神の使者」だった事や、分厚い「神の使者」を10回は読み、その後で「奇跡のコース」に入っていった経緯などを話し、「この場を借りて、ゲイリーとシンディの二人のお姿を通して、アーテンとパーサにも御礼を言いたいと思います」。と言うと、ここでも会場にいる皆さんが共感の声と共に拍手してくださいました。
この私の話を英語に変換して聞いていたゲイリーは「グッドシェア」と仏教徒の様に合掌で返礼してくれたもので、シンディも「とてもパワフルな経験」と賛嘆するコメントをしてくれたものです。
ワークショップ終了後、一参加者に過ぎぬ私に…
「お話し感動しました!」
「とても心に響きました!」と…
握手やハグを求めて何人もの方が声をかけてくれました。また私自身も帰り際、もう何年も前に購入し、繰り返し読んだ「神の使者」にゲイリーのサインを、ゲイリーとシンディのCDにはシンディのサインをもらい、二人と心からのハグを交わして会場を後にしたのでした。
私達の生きるこの世界は私達がこの世に生まれる時の「エゴとの契約」で自分の外に答えを求める様にセットアップされたものがある様です。
そんな中で、「奇跡のコース」「神の使者」は日常の自分のエネルギースペースに現れる人と世界を赦すことによって、身体と世界が本当は実在しない幻想である事を理解し、聖霊(ハイアーセルフ・ホーリースピリット・内在神・いずれも同じ)と一つになり赦しのレッスンを通して、心の穏やかさを見出だし、真の愛に至る心の訓練を説いているものです。
「訓練されていないマインドは何も成し遂げる事は出来ない」と言う「奇跡のコース」に記されるイエス・キリストの言葉ですが、この私達の生きる世界に於いて、恒常的な心の平安、平和を手に出来るとしたらそれは些細に過ぎぬ事なのでしょうか…?
「奇跡のコース」に興味はあっても難しそうで読む気になれないと言う方など、ぜひその前段としてゲイリーレナードの著書を読まれる事をオススメいたします。この3冊はコースの解説本としてだけでなく、スピリチュアルから豊かさや人間関係、セックス、この世界のカラクリまでを網羅した内容でとても素晴らしいものがあり、おかしな教師についてスピリチュアルに迷いや曇りの生じている方なども(笑)ぜひこの機会に手にお取りになって読まれて見ると良いかも知れません。
※「神の使者」
著書 ゲイリー・R・レナード
※「不死というあなたの現実」
著書 ゲイリー・R・レナード
※「愛は誰も忘れていない」
著書 ゲイリー・R・レナード
合掌