最近は日頃の精進の甲斐あってか、写真を撮ると頭頂にまばゆいばかりの光りが写る様になりました。
( ; ゜Д゜))
そんなはずもありません…(笑)
(=_=;))
お加持の間、神妙に手を合わせていたお客様、終えると、とても楽になりました。と合掌してくださいました。
でも、次の瞬間には…
「正仙サン、そこへチョット立って頂けますか?いやもうちょい前、いやひだりに!」などと注文をつけだしたこのお客様に…
「えっ、前かね?左かね?」などと答えている内に廊下の照明を背景にパチリと写真を撮られてしまったものです(笑)
「これっ、あまり密教僧をいじると、家が傾きますぞ! 」と、少々意地悪な冗談を言う私に、「今度カレーをご馳走するのでゆるしてくださ~い♪」 とお茶目な笑顔を見せるこの女性でしたが…
山もあれば谷もある人生…
何をやっても裏目続きで、もがけばもがく程に深みにハマって行く様に思える時が人間にはあるものです。
でも、そんな時に初めて人間は、真の自分のありかを問い始める生き物なのかも知れません。
内容は書けませんが、このお客様も、普通の女性なら心折れ、とうに命を断ってしまってもおかしくない日々を送られてきた方でもありました。
来た時とは見違える様な明るい笑顔で帰っていかれたこのお客様でしたが「私のところに来て、少しでもこの方の心に響くものがあったのだろうか?」と、自らに問い掛ける様に見送る私に、まるで答える様に振り向きざまに深々と頭をさげ合掌してくださったものです。
先の不安、過去の後悔を常に今にもってきて、今を生きる事ができなかっりするのも私達人間…
解決出来ぬ問題が山積みしている時など、周りや他人を恨む事でなおさらにその傷を深くしてしまっている事に本人が気付いていない場合も多いものです。
どんなに人生がうまく行っていない様に見え様とも、明らかに非は相手にある様に見え様とも、人を攻撃し呪うパターンからは脱する事…「今この瞬間を生きる」とは問題解決の上でもけだし名言ですが、心に安心、安堵なくして今を生きる事など出来ない事は、何よりも私は自分自身の中に見てきた事でもありました。
人間は安心や快適さを得る為に、周りや他人をコントロールし様とする傾向があるものですが、これも強すぎれば頓挫してしまいます。
自らが穏やかでなくして、なんで周りが、自らが見る世界が穏やかになるはずもありません。
人生がうまく行っていない様に見える時こそ、不遇や破綻にまつわる事から人を自分を恨む事なく赦す事を学ぶチャンスを天から与えられている事忘れたくないものです。
人生に何一つ無駄はありません。
合掌