今月9日は箱根神社へ初詣に訪れました。
757年に万巻上人(まんがんしょうにん)が霊験を得て、箱根神社を創建したとされます。
私がこの箱根神社を初めて訪れた時、摂社でもある、芦ノ湖畔にある九頭龍神社へ向かう参道を歩いている時、脳裏に、巨大な青龍のヴィジョンが現れたもので、龍神の故郷なものを感じ、以来すっかりこの神社が好きになり、毎年訪れる様になったものです。
九頭龍神社の御祭神は九頭龍大神 (くずりゅうのおおかみ)で、いにしえの時代、近隣の村々に被害を与え恐れられていた毒龍を、時の行者、万巻上人が調伏し、善神たらしめたと言われ今日に至っています。
そんな龍神の故郷とも思える九頭龍神社を摂社に持つ箱根神社は、関東の伊勢(神宮)などとも呼ばれ、いにしえの時代には武将の崇敬を集め、現代に於いても政財界にも信奉者が多いと言われる神社でもあります。
※箱根神社
関東総鎮守として知られる箱根神社…
「箱根を背にするものは天下を制す」と言われる関東屈指の神社ですが、かつては箱根権現とも呼ばれ、修験や山岳信仰の霊場として、神仏習合の歴史を色濃く残す神社でもあります。
【箱根神社の御祭神】
瓊瓊杵尊 (ににぎのみこと・夫神、天孫降臨した天照大御神の孫、皇室の祖神)皇祖の家族神と言われています。
木花咲耶姫命 (このはなのさくやひめのみこと・妻神、富士山・桜を象徴する水の女神)安産祈願などでこの女神に手を合わせる女性も多い様です。
彦火火出見尊 (ひこほほでみのみこと・子神。海幸山幸神話の山幸彦。初代・神武天皇の祖父神)
箱根神社は、事業や物事を着実に進める事に効験をもたらすと言われる関東屈指のパワースポットとして知られていますが…
富士山の南側に位置する、富士宮・三島・熱海などが陽の働きに対して、箱根は陰の働きをするとも言われており…
※芦ノ湖畔にて
こうしたところにも、堅実に事業や物事を進める力を宿す神社と言われる由縁があるのかも知れません。
※箱根元宮(奥宮、はこねもとつみや)です。
【箱根元宮の御祭神】
天之御中主神 (あめのみなかぬしのかみ)最初に出現した宇宙の根源の神と言われています。
高御産巣日神 (たかみむすびのかみ)創造や生産を司るムスビの神
神産巣日神 (かみむすびのかみ)創造や生産を司るムスビの神
※高御産巣日神と神産巣日神が対を為し、男女のムスビを司る神と言われています。
箱根を訪れたこの日は一点の雲も無い快晴に恵まれ、元宮のある駒ヶ岳山頂からは見事な富士山を拝む事が出来ました。
芦ノ湖に降り注ぐ陽光の照り返しは、駒ヶ岳山頂から見ても眩しい程でした。
※芦ノ湖畔のカフェにて
撮影時の光りのイタズラか?まるで神が渡る道を分けるかの様に、湖面がラベンダー色に染まりました。
曇りひとつ無い富士の雄姿に…新年の吉兆を占ったかの様な感慨を胸に、箱根を後にした愚僧であります。
合掌