自坊の玄関が表鬼門に当たる事もあり、密教法具プルパで結界しています。
これは修法も済ませた寺院タイプのものですが、現在では密教法具の通販ネット等でも、首から下げるネックレスタイプの可愛いものから鉄で出来たものまで販売されている様です。
結界を張り、魔障を討ち滅ぼすとされるプルパ…そんな意味あいもある事からか、男女を問わず興味を持たれる方も多い様ですが…
でも、その発祥がチベット密教以前の短剣密教にあった事はあまり知られていません。
(-.-;)
いにしえの時代は呪術にさえ用いられたシャーマニズムの歴史を持ち、後に仏法護持の法具としてチベット密教に取り込まれた歴史があります。
まるで暴れ者だった阿修羅が、釈迦に諭され仏法に帰依した…そんな神話を彷彿とさせるものさえありますが…笑
※独鈷杵（とっこしょ）
日本の真言宗や天台宗で修法時に用いられている独鈷杵も、その起源を同じにするものですが、プルパに比べ、シンプルなフォルム、デザインであり、インドを発祥とする仏教であり密教ですが、大陸より日本に渡り来るまでに、その国々の民族観がこうした密教法具のデザインのひとつひとつにも細やかに投影されている様でもあり、興味深いものがありますね。
合掌
