講話会に駆け付けてくれた人気ブロガー龍岡寺住職悠弘さんと共に…
松山出張セッション三日目を迎えた14日…
私は午前、午後のセッションを終えて、みなさんの待つ講話会の会場へと向かいました。
受付開始時間の6時半にはすでに全員着席されていたとの事で、到着すると会場はすでに熱気さえ帯びていました。
こうしてスタートした私の講話会
今回のイベントを主催してくださったLEOさんより私の紹介を兼ねてのご挨拶に続き、今治市にて真言宗龍岡寺のご住職をされている悠弘さんが私との出会いに至るまでのプロローグを語ってくれました。
私はブログを書きはじめたその経緯から話しはじめたのです。
ブログを書きはじめたのはちょうど去年の2月22日、ある方よりブログを書く様に勧められたものの…「何を書いたら良いものか？」さっぱり皆目見当もつかない思いでいたものです。
そんな時、TVをつけると、バンクーバーオリンピックフィギュアスケート女子で浅田真央とキム・ヨナの銀盤での演技が目に映りました。
「もう一人の自分」と、ジュニアの頃からお互いを自らの鏡の様に競ってきた二人の選手…年齢で言えば私の子供でもおかしくない若い二人が、自らの人生を銀盤で表現するかの様な一身の演技の美しさに私は感動したのです。
過去には極道三昧をしてきた私がオセンチに過ぎるかも知れませんが…彼女達の演技を見ている時に「自分の人生の中でこんなに光り輝く瞬間があったのだろうか？」と考えさせられ、それはブログを書く意欲を後押しする働きさえもたらしたのでした。
私が中学生の時よりグレ始め、卒業後右翼団体に入り鑑別所や学園（矯正施設）さらには少年院から特別少年院に入った事や、ある会社に当時の舎弟分と共に糞尿をバケツでバラ巻き捕まった事を身振り手振りを交えて話すと場内は大爆笑になったものですが…
出所後、極道の世界に入り人生の蹉跌とも言うべき、最後の服役に至るまでのプロセスをその当時の正直な想いと共に語ったのでした。
それはおもしろおかしい武勇伝などでは決してなく、自らが当時抱えていた心の闇、弱さを露呈する事でもありました。
多くの人との出会いや別れ…死んで行った人間の顔、顔、顔…
財布の中のお金が尽きたその日に警察に捕まった私…
まるでヤクザ生命が尽きて、なにかに吸い込まれるかの様に手錠をかけられたのです。
四面楚歌の様な状況で拘置所で過ごした日々…
私は会場にいるみなさんの顔を見て話しながら、独房の小さな窓から見ていた空や…雨上がりの日の鉄格子の錆びた匂いを思い出していました。
そんな無明の日々、新聞を読んで書籍の紹介の欄に目をやると…
そこには「神との対話」と言う本の紹介がされていました。
一度は閉じた新聞を再度開いてメモした後で表よりその本を差し入れしてもらったのです。
この「神との対話」と言う本を読み始めた時…
私はまるで首根っこを掴まれ揺すられた様な気持ちになったのです。
言い様もないほどに込みあげるものがあり、涙がとまらなかったのです。
それは魂の故郷に連れ戻された様な感覚とでもいうべきものでした。
合掌
