私は数年前にバリ島を訪れた時がありました。
バリ島でのテロ事件から少し経った頃の事でした。
空港に着くとあるバリヒンズー寺院のご子息がガイドを務めてくれ、約一週間の間、本当にいろいろなところを案内してくれたのでした。
世界でも有名なバリアーティストの集まるウブドに行った時などは、美しい風景画や…日本で描かれるそれとはまるで違う質感で描かれたヒンズーの神々の絵など…
思わず見惚れてしまい、一度入った店からなかなか離れる事が出来なかった思い出があります。
スパなども行ったのですが、私はサーファーが着るウエットスーツくらいのの面積で刺青が入っているので、インストラクターの方に「ワオw(゚o゚)w」と驚かれてしまったりで…
内心「そんなに驚かんでも、TAT00を入れた観光客だってたくさん来るだろうに…こっちこそワオだわい…」とも思いましたが(笑)
私の肌に触れる指が微妙に震えているので、こちらも何か申し訳ない気持ちにもなり…ニッコリ「ナマステ」と言ったところ…やっと素敵な笑顔を見せてくれたのでした。
後でガイドの方に聞いたところによると、このスパのインストラクターの方は、私の刺青が怖かったのではなくて…見た事のない絵柄にシビレてしまったとの事で…
思わず舞い上がってしまったと言うのですから、笑えます。
(≧Д≦)
「それならそうと言ってくれりゃいいのになあ~」と、ガイドの方と顔を見合わせ、大笑いしたものでした。
バリ島はパワースポットとしても最近注目を浴びていますが…
ゴアガジャと呼ばれるバリの昔の僧侶達が瞑想をしたと云う洞窟を訪れた時など、なんとも言えぬ清浄なエネルギーに満たされているものを感じ、今だに、当時のいにしえの僧侶達が、そこかしこに点々と座り瞑想をしている様な錯覚さえ感じたものです。
バリヒンズーの総本山、ブサキ寺院を訪ねた時も、バリ島最古の寺院だけあって、時代を感じさせる建築のお寺がひとつの集落を成している感じで…
境内には信者しか入れないなど、残念なところもありましたが、その荘厳な雰囲気には感嘆するばかりでした。
(´Д`)
バリ島自体がパワースポットとして有名ですが、このブサキ寺院はまた格別の磁場を感じるところでもあります。
夜にはバリの華麗な民族舞踊を見に行きました。
美しい女性達が金色の民族衣装をまといジャン ジャンジャン~ とガムラン(バリの民族音楽)に乗って踊るその姿は…
まるで、ヒンズーの女神が降臨してきた様な幻想的な雰囲気さえ醸し出していました。
踊りを終えた若い女性が、舞台の袖から出てきたのですが、そこには彼氏と思える若い男性が待っていて、一緒に寄り添い帰って行くその姿を見た時……
「国や文化は違えども、愛し合う若い男女に国境はないなあ~」」なんて……
(#^.^#)
バリの若い二人がチョッピリ羨ましく見えたものです。
こうして、めくるめく楽しい日はアッと言う間に過ぎ去り、帰国前日の事…
早朝から迎えに来ていたガイドの方が「今日は、バリで有名なシャーマンのところに行って見ますか」と、私に語りかけてきました。
【つづく】