※自坊毘沙門天立像です。
昨日は、午後よりお堂の掃除をしました。
本尊や脇侍の仏が居並ぶ密壇の前で合掌し、「これよりお掃除させて頂きます。」とご挨拶をした私でした。
大元帥明王や不動明王、毘沙門天に吉祥天、象の頭を持つ聖天(ガネーシャ)に美と豊饒のヒンズーの女神ラクシュミー(吉祥天と同体とされています)
そして翡翠で出来た聖観音
これら自坊の仏の姿と言うもの…
手を合わせ向き合えば、いつも真の自分の在るべき姿に気づかせ、引き戻してくれたその姿でもあります。
どんなに過去に修羅や羅刹の様に生き様とも…
欲得に満ちた餓鬼の道でもがこうとも…
出口の見えない無間の地獄をはいずり回ろうとも…
そんな過去の私を許し、気付きへと導き、背中を押してくれた仏の姿でもあります。
闇を照らす光りと言えば、私如きが恐れ多い表現でもありますが、どんな人間でも今あるところからやり直しや再生が出来る事、どんな人間にも変容の可能性がある事を、私なりの在り方を通し気づいて頂ければと思う今日この頃でもあります。
本日三日は毘沙門天のご縁日にあたります。
毘沙門天はその昔武将の信仰を集めた最強の守護神として崇められた歴史を持つ仏でもあります。
戦国時代の名将上杉謙信が、毘沙門天を信仰し、『毘』の字を旗印として戦った事もつとに知られるところですが…
インドでは『バイーシュラバナ』ヒンズー教では『クベーラ』と呼ばれています。
日本では鎮護国家の神としての性格を残しながらも
福を与える神として七福神の一神に数えられ、より庶民に親しまれる福の神としても信仰されてきました。
でも、もともと先勝祈願で拝まれた神だけあってか…
神話の中では夜叉や悪鬼の総大将でもあり、密教では、怖い一面を持った仏とされています
毘沙門天はその昔、敵対する者を倒す為に怨敵降伏の神として崇められた歴史もあります。
私も毘沙門天は大好きな仏であり、得度する前などは霊能者の方から「あなたは毘沙門天の守護やサポートを受けていますよ」と
よく言われた事があったものでした。
先日、たまにメッセージを下さる読者さんが「ムカデは毘沙門天のお使いさんですよ」と教えてくれたものでしたが…
私は十数年前に寝ているところを(今でも忘れない)体長15センチ以上はあろうかと思われる赤黒いムカデに身体を這われた時がありました。
後にも先にもあんな大きいムカデを見た事はありません。
(((;゚д゚)))
部屋の何処からあんな大きなムカデが出てきたのか?今だもって不思議なのですが…
当時はまだ極道の世界に生きる信念も強く、かなりの『無理』も通し、いつ命を狙われてもおかしくない状況であったのかも知れません。
そうした生き方を過去にしていながら、具足円満で今日を迎える事が出来た事を考える時…
自分の高次の存在のサポートや導き、先祖の御霊も私に呆れながらも奔走してくれたに違いありません。
毘沙門天は効験が早い(加持祈祷の効き目が早い事)事で知られています。
これより毘沙門天法を勤修いたします。
ブログを始めまだ一ヶ月と少しが過ぎたばかりですが…
本当に多くの方から暖かい励ましのメッセージやコメントを頂く事が多くなりました。
本当に感謝しております。
皆様の身体健全、息災安穏を小さな自坊よりお祈り申し上げます。
合掌