小麦(グルテン)、植物性の油 、乳製品 、甘いもの(菓子パンやスイーツ、糖度の高い果物や野菜も)これらの物を病気に罹らない為に食べない、摂取を控えるというもので、厳密に遵守する人もいれば、一部容認、一部拒否の様なパターンで実践する人もいたりと人それぞれなものもある様です。
健康意識の表れでもあり、健康を維持する為にはただおざなりに無防備に口に食物を運ぶだけではダメだと言う多くの人の健康意識の高まりはここ数年のグルテンフリーなどの拡がりにも顕著に現れている様な気がするものです。
私個人で言いますと(笑)四毒抜きやグルテンフリーを特別に心がけているものではなく、パンやラーメンの類も食べますし、油はさっぱりしているので米油を使う程度で、ただ牛乳は全く飲みません(子供の頃から嫌いだったそれだけの理由ですが)
でも、多くの人が、影響ある人物がYouTubeなどで配信する健康の為、病気やガンに罹らない為の食生活の提言に影響を受け、情報に遅れを取るまいと、右往左往している様に思える時があり、天の邪鬼な私などは違和感さえ覚えるもので、口から入れる毒にばかり神経を尖らしても逆に口から吐き出す毒には無頓着な人も多い昨今、全てに於いてある種本末転倒がベーシックになりつつある今の世の中、心眼を磨かないと健康さえおぼつかないものを感じるものです。
病気は「病」に「気」と書きます。この気を気の流れ、気持、心と解釈すると、心が塞ぎこんだり病む事で肉体に病気が投影、発症するものと分かりやすいものがあります。誰しも心が不安や恐れ、あるいは怒りや葛藤にある時、体調が不安定になったり、食欲不振になったり、胃痛がしたり、吐き気がしたり、下痢や便秘になったり、頭痛がしたり、肩や背中が張ったり、腰痛になったり、どこかに手や足をぶつけて見たり、仕事で凡ミスをしたり、心ここにあらずの運転で事故を起こしたり違反をとられたりと、誰しもそうした経験があるにも関わらず、自分の内面、メンタルがもたらす甚大な働きには無関心な盲目で、やたら健康や美容の観点などから口から入れるものばかりに興味が向けられるというのも、肉体こそが全てと我々人間の意識を釘付けにしたい自我(エゴ)の思惑に合致する事でもある様です。
食の上での四毒もあれば、心の三毒もあります。貪瞋痴と呼ばれるもので仏教ではこれを心の三毒と言ったりもします。貪(とん)は欲求や欲望に際限無き貪りを表すもので(礼節、デリカシーをわきまえた向上心は別)瞋(じん)は感情に噛みつかれるままに行動し自制が利かない状態の事で、恨みや妬み、不快感を露わにするのが常態化している事。痴(ち)は無知、非理性的である事、自己の利益や都合しか考えず、人を思いやる能力が欠落している状態を指すものです。我々僧侶の修行にも貪瞋痴の克服は常につきまとうのであり、ましてやことさらに精神世界に生きているわけでもない一般の方々にとっては、貪瞋痴と聞かされても、うる覚えの交通標語をあらためて聞かされている程度のインパクトとしか感じないかも知れません(笑)
でも、この心の三毒と呼ばれる貪瞋痴は我々人間にとって、四毒より切実で甚大な働きをもたらすもので、そこには心身の健康も当然の事ながら含まれているのです。貪る心、飽食を良しとする心、感情のままに怒りをぶつける行為、不快を攻撃に転化する行為、人の意思を足蹴にして強要、服従させ様という行為、雰囲気で威圧や恫喝を行う事、人を押しのけて害してでも自分の利益を図り目的を遂げ様とする事、人の不幸は蜜の味とばかりに優越に浸る事、悲しみに暮れているばかりで、それを理解しない人を差別し敵対する事等々、
こんな事を聞けば多くの人にとって、それは心の世界の事であって、直接肉体や病気とは関係ないだろうなどと思うのかも知れません。でも、ここで前述の病と気に戻るもので、健康に影響を及ぼす心の働きは速やかにも甚大と言わざるを得ません。この仏教で心の三毒と呼ばれる貪瞋痴なども程度が進めば、人間関係を失い、社会から排斥され、貧困に陥り、また罪悪感から健康を損なうなど、今ブームの四毒よりはるかに悪しきバージョンでの守備範囲が広いものです。特に貪瞋痴の内、感情の相克にテーマを持つ「瞋」は健康や病気に即直結しているものがあると言わざるを得ません。感情に噛みつかれるままに内に外に毒を吐きまくる人間が、少々口から入れるものをお上品に健康なものにと心がけたところで、毒を呑み込んでいるに等しいものがある事、
逆に心の平穏、平和を得ている人間が四毒と呼ばれるものを少々食したところで健康に障りは出ないのではないかと思ったりもします。恐怖で一日にして頭髪か真っ白になるというのも劇画の話しでは無くリアルにある事で、それだけ心の有り様は身体に即投影されるものと私達人間は知らなければなりません。そう言う意味に於いてはどんな健康食やサプリを食していても、強い葛藤や恐れの時間を過ごす事でガンや大病を起爆、発症させる事にも同様と言わざるを得ません。
一般の世界に生きる方が貪瞋痴の克服と言われれば重く感じるかも知れませんが、心の働きを知り、自分の感情、その時々派生する快、不快の波にとらわれぬ何物かを瞑想や座禅、その他自分に適した方法で培う事が大切で、その初歩として感情諸々、良し悪しをジャッジせずに自分の内面に去来するものを傍目八目の境地で観察する事だけでも落とすもの削ぎ落とす事の出来るものが出てきたりで有効だったりもします。
四毒抜きと共に実践あれ!
合掌

密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰
かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。
あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に
愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。