【怒りの連鎖】SNSに見るブロック症候群・元極道の心の回復私記

ある人をブロックし仲違いしたとする。事情を知っている仲良しさんも当然相手をブロックしその人間の参加する集まりにも行かぬだろうと。。でも、そんな矢先からまるで逆に『待ってました!』とばかりに仲良く並んでの写真投稿やコメントのやり取りを見せられ驚愕と裏切られた思いになり、仲良しさんも以下同文にブロックなんて云うケースもSNSにリアルタイムな人間関係が投影されるこのご時世では往往にしてある様です。

私は極道当時、よく『オイコラッ💢テメエどっちの使いしてるんだこの野郎、敵か味方かハッキリせんかい!』とはよく言ったもので、即座に敵味方で分類する十代から培った不良の習性は私の思考、行動パターンにずっくりと沁み込み、堅気となり今の道に進んだ時もクリアにすべき大きな課題として浮上してきたものです。

私はセッション時などお客様より『正仙サンは元からスピリチュアルな能力とか霊能力とかあったんですか?』などと聞かれる事がありますが、子供の頃から霊が見えていたとか、オーラを視る事が出来ていたといえばいかにもなのでしょうが、そんな嘘で盛るつもりは毛頭ありません(笑)

ただ、私は子供の頃から人の考えている事や気持ちが言わずもがなで分かってしまうと言う事があり(読心術などとは違う観点で)また、寿命の無い人間を見た時に影の薄さをとらえる様に身体の上に不自然に頭が乗っている様なアンバランスな姿で見えるなど、こうしたものは大人になっても持ち越されて行ったものです。

揚げ足の取り合い、生き馬の目を抜くかの様な極道の世界に於いてはこれが自分に利する良い能力として発揮される時もあれば、逆に口と裏腹な面従腹背な人の内面があからさまに分かってしまう様な場面も多々あり、こうした自らの繊細な能力とも感性ともつかぬものが疎ましく、剛毅に大鉈を振るう様にばっさりと切り捨てたい衝動に駆られた時が何度もあったものです。

でも、そうしたものは今でこそ引き出しに収まりセッションや人様のお話しを傾聴する時にも活用出来ているもので、これも必要必然の理。私自身の業(カルマ)の中にプログラミングされた事と理解するのはヒーラーとしての学びを始めたその直後でもありました。

極道当時で言えば万事に自らが正しいと言う基点からスタートするもので(例え間違っていても)相手の落ち度をめくり上げてでも事実を捻じ曲げデッチ上げてでも、勝ちを取りに行こうとするもので、掛け合いと呼ばれるヤクザの交渉事に於いて、殊勝に道理をわきまえた様な顔をして相手の言い分をフンフン聞いていた日には時に何百万や数千万円にも及ぶペナルティや借金の肩代わりをさせられたり、タコの足を包丁でブツブツ切るが如く、落とし前で指を詰めるなどして何本指があっても足りない話になるものであり(笑)

(何かあれば詰めなくても良い指をケジメと称しブツブツと詰めて、両手の指を合せても六本程しか無いカニの手の様な指で見事な運転もする(笑)ある面、マゾヒズム溢れる面々も昭和、平成の極道にはいたものです)

徹底した服従と反発(他組織、警察等)を叩き込まれる内に揚げ足取りの視点、ヤクザ特有のディベート能力も身に付くもので、仲良くWin-Winに仕立てる話なのか?相手を怒鳴り上げカマシておきながら怯む相手に逃げ道を与えてこちらが利するのか?こちらに全く分が無く本来防戦一方の負けの話しでも何らかの逆因縁を付け形成を逆転出来るのか?どうにも着地点を見いだせぬ事から喧嘩に持ち込むより他無いのか?など、瞬時に判断して行かなければならぬ世界であり、

『この件に関しましては弊社に持ち帰りまして検討の上改めてご連絡させて頂きます』などと言う悠長が通らぬ所が堅気の世界との決定的な違いとしてあったものです。

万事がこうした好戦的でもある世界観や信念体系の極道の世界で生きていると、自分が大変だったり落ち目の時と言うのは自分の下にいる人間から身の回りにいる人間、スポンサーに至るまで、極端な話が、いざとなれば共に切腹してくれるだろうと(笑)傲慢この上ない考えに陥るもので、日頃、暴力装置の役割を果たしているのだから当然だろ?と、金の無心なども慇懃無礼に半ば脅し上げる様に吐き出させるものであり、これが堅気として生きる上でどれだけ無用の長物な心の垢であるのかは自らのスピリチュアルな世界への転身を通して体験してきた私でもありました(笑)

人を内面で裁く時、そこには自らは正しいと言う思い込みや慢心があると理屈では分かっていても認める事が出来ず、ヒーラーとして学びの時期にある時など難儀な自分にどれだけ向き合わされたか分かりません。

人はいかなる間柄でもコントロール出来ぬものであり、どんな人の心にも生滅変化の因果法則は常に働き、自分のエゴを伴う期待などことごとく裏切られるものと感情を抜きにした真理として理解しなければ心の平和などあり得ないと落とし込むまでにはやはり時間はかかったもので、それでも現在、講座として教えているグラウンディングやメンタルイメージのクリアリングにより大きくその時間を短縮出来た事において恵まれていたに違いないのです。

冒頭のSNSに投影される人間関係のトラブルなども人間とはそもそも右と言われれば左へ行きたがる生き物で『私は○○さんを嫌いだから』と言われれば抗う様に『へえーそうなんだ、勝手にどうぞ。でも私は○○さんを好きだよ』と密かに思ったりと、なかなか天邪鬼なもので(笑)自我とはこんな作用をもたらすもので、かと言ってそこに根深いものがあるわけではなく、来る者拒まず去るもの追わず、自分も自由なら相手も自由と知り、そこに怒りや感情の波がある時は自分の方に正しいと慢心があったり相手への過度の期待があったりと、そんな心根を観察して気付く『赦しのレッスン』の良き機会と切り換える事で同じ轍を踏まぬ様にもなります。

リアルでもSNSの世界でも、怒りを押し出し相手へ貼り付けると、相手の反応に構えるところが出てきて心身共に硬さを生み体温は下がり、思考は葛藤と相手への感情に占拠され、仕事でもプライベートでも悪循環をきたす様になり病気はおろか事故も起こしやすくなり、建て直すまでに時間もかかり心身共に消耗したりで、もったいない事この上ありません。

時間も幻想の内ではありますが、肉体レベルで言えば有限でもあり、時は金なりで実りある事に費やしたいものです。

合掌

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密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰

かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。

あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に

愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。

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