先日、羽賀研二が逮捕された。
前日には元恋人で抗がん治療中の梅宮アンナへラブコールを送っていた事から偽善とする声も強い様だが、こうした人間というのは反社との付き合いも犯罪の轍を踏む事もその時々人間が生きる上で必要で終わり良ければ全て良し、バレ無ければ良しと考えているもので、
アンナの父親の梅辰こと故梅宮辰夫が言っていた通り懲りない悪党ではあるけども、愛した元恋人へのラブコールが必ずしも偽善から発しているとは限らない。
私が極道の世界にいた当時もその世界の内にも、また取り巻く人間にもよく見られたアーキタイプでもあり、敵味方の分類、有償、無償、非情、人情の使いわけに長けているもので、端からみれば偽善やフェイクに見えても、芯から愛情を発している場合もあるもので犯罪の世界に生きるダブルスタンダードが人格にまで染み込んでいるものです。
それはさしずめイタリアマフィアの大幹部が自分に不服従な妻の弟を殺害しのこぎりで切断しておきながら、その一方で妻への純愛を億面無く誓うそれに似ているかも知れません。
かくいう私も昔はそんな世界観に生きた人間でもありました。