ご近所に見る諸行無常とは?

近所に気の良いスナックのママが奥さんのご夫婦がいた。

数年前に奥さんが亡くなったもので、すると食糧の確保も自分でしなければならなくなった為か、カランコロンと、下駄をつっかけコンビニの袋を下げた旦那さんを家の前でよく見かける様になったものです。

ある時、玄関を開けると通りすがりのこの男性と顔を合わせた事から、声をかけ話しをする内に近所のスーパーなどで会う度に『まったくアンタはボケているんだからさ💢』と亡くなったママさんに舌打ちされよく怒られていたこの男性の姿を思い出したものでしたが、旦那さんを怒るママさんも口は悪くとも、どこかコミカルで愛情深いものさえ感じられたものでした。

『はは💦あれが亡くなって私なんかただの抜け殻です』と力無く語っていた旦那さんでしたが、確かに私から見ても見る度に影が薄くなり寿命が尽きる前の人間の様に映ったものです。

そして間もなく旦那さんも亡くなりました。それから間もなくして家は取り壊され、更地になり、さしたる期間を置く事も無く、新築の家が建ち、家の前の駐車スペースには新しい車に新しい自転車が並び、若い夫婦の笑い声が通りに響いていたりもします。

人間など大層な能書きを垂れ、大事業を成し遂げているつもりでも、誰一人としてこのサイクルから逃れ出る事は出来ません。

人生はかくも短いとは釈迦の言葉。

目の前のこの一瞬、この時に誠を傾けて生きる(楽しむ)以外いったい人間に何が許されているのだろうか?と考える愚僧であります。

合掌

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密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰

かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。

あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に

愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。

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