極道から僧侶へ・関口道薫さんの来訪

先日は滝行でお馴染みの関口道薫さんが(以下、道薫さん)真言宗に於いて、正式な僧侶、阿闍梨となる為に必要な修行期間である四度加行を終え、真言宗僧侶の免許皆伝の儀式『伝法灌頂』を無事成満した旨のご報告の為に自坊を訪れてくださいました。

☆元極道の僧侶・隻眼の鷹関口道薫さんのブログ

数年前に私のブログを読んでくださった道薫さんよりメッセージを頂いたのがご縁の始まりでしたが、この方も若年より波瀾万丈の人生を歩んでこられた方で、若い頃より突破者(とっぱもん)で、広域暴力団傘下、四次団体の組長として極道の世界に身を置いた人間であり、挫折や失意、その果てに堅気になり実業での成功、そして挫折と、極端な話が、ロールスロイスからホームレスまでを体験した果てに発心、得度と、振り幅いっぱいの人生を生きて来た方でもあります。

 

※突破者(とっぱもん)
「思い込んだら一途で、がむしゃらな無茶者」のことを指す言葉。不良、無法者。

私などは密教僧の世界で云う血脈、道薫さんのお師僧様の一門に身を置く者では無いのですが、この日も私の為に発注し数ヶ月を要して誂えてくださった大乗衣と云う豪華絢爛な袈裟を持参の上で来てくれたもので、『龍と言えば正仙センセのイメージなので、この生地を見た時にこれだ!と決めてしまいました』とにこやかに話す道薫さんでしたが、見れば巴龍が無数に踊る大乗衣、僧侶であれば言わずとも知れた高額な物でもあります。

 

私のした事など、道薫さんより少しばかり先を歩いていた事から少々アドバイスさせて頂いた程度の事で、御礼には過分に過ぎる御品に受け取って良いものか少々迷いましたが(笑)道薫さんの私に対する感謝の気持ちには真っ直ぐな誠を感じるばかりで、心より有り難く頂戴したものです。

と言うと、いかにも感謝と厳かな雰囲気さえ漂わせているかの様ではありますが、道薫さんと並んで写真を撮る直前なども『これ、どう見ても今は僧侶の元親分の元へご機嫌伺いにきた堅気になるか迷っているカシラ(若頭)と言う感じですよね?』と言う道薫さんに『何で袈裟を着たオヤジと一緒に記念写真まで撮らなきゃならんのよ、オッサン宗教かぶれしてやばいわっ💦てな図かね』と、およそ普通の僧侶では交わす事の無い丁々発止で大笑いしたものでした。

 

高価なブランデーも頂きました。ヘネシーなど十数年口にしておりません(笑)

 

そんな道薫さんの自宅の一室に設けた護摩堂にも先日お邪魔したものでしたが、既成のものと遜色無い見事な護摩壇なども手作りで制作してしまう器用な方で驚いてしまいます。加行、伝法灌頂を終えたからと間延びする事なく、日々、お護摩を焚いて自分なりの行法の流れを確立せんと、試行錯誤の日々も続いている様です。在家出家の道薫さん、有髪なのは以前より会社関係のコンサル業などを行って来ているからであり、その内面はとても道を突き詰めて行くストイックな一面を持った方であり、浮かれたところがありません。

 

幼少の頃より親子の縁薄く、施設暮らしから少年院、裏社会へと渡り歩いた道薫さんですが、僧侶となった今はそうした経験を反転させて、ゆくゆくは愛情に恵まれない子供へのアプローチなども活動の展望としてある事などを話してくれたものです。

 

酸いも甘いも知り尽くした守備範囲の広い阿闍梨が誕生しました。今後の益々のご活躍を期待したいと思います。

 

道薫僧上、おめでとうございます!

 

深謝合掌

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密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰

かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。

あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に

愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。

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