仏陀よ、見ていて下さい私はやります!
あなたの教えをきっと世界に広めて見せます。
と強固な布教の決意を窺わせるその表情…
しかしながら、まずその第一歩を踏み出す上で彼が必要と考えたのは…
自らが聖人の生まれ変わりだと言うペテンな『伝説』をキャスティングし、まずは身の回りに盲信する信者を作り出す事だったとしたら…
(((;゚д゚)))
※ペテンとは悪知恵を働かす意味→ペテン師
その初め、偽る呵責を胸に感じた事もいくたびか…
でも、『布教をあまねく拡める為には、綺麗ごとばかりでは通らぬのだ!』と言う囁きが、それにとって代わり…
自らを神輿と担ぎ上げる人間が周りに増える内に、益々心の声が聞こえなくなるのも人間なのです。
これはカルト教団に見られる顛末ばかりでなく、世間を騒がせる様な、とんだ青年立志伝の結末を見る時、その初めにあるのは、実はこうした心のスリ換えに端を発している事の様な気がしてなりません。
悪魔に魂を売り渡すと言う言葉だけ聞けば仰々しいものがありますが…
ほんとは、こうした周りには知る事の出来ぬ、エゴの論理に人間が身を委ねる些細な瞬間を指している事なのではないでしょうか?
理想と狂気も時に背中合わせの紙一重のものである事…
初めに意図し動機とされた事は、どの様なプロセスを経ても、必ず相応の果実をもたらす事…
こうしたところにも、私達人間が、日々自分の思考を見つめ直す大切さがあるのではないでしょうか。
※写真のモデルは文章とは一切関係ありません。
合掌