引き寄せの幻想を撃て…と言うタイトルだけを見れば、いかにも『引き寄せの法則』を否定するかの様なニュアンスにとられた方もいたかも知れません。
その内容も、これまでどちらかと言えば『引き寄せの法則』に逆説的な内容の展開だったとも言えます。
でも、私もヒーラーとしてスピリチュアルなワークをする人間として、人間の思考や感情が、引き寄せの法則として明らかに現実の創造に影響を及ぼしている事は、日々自分の日常にも感じる事でもあります。
そのスキルやメソッドの形と言うものも、現在では、一般の方にも馴染みやいものとして書かれた本も多く…
よく知られる、期限付きで目標を設定する方法や、ビジュアライゼーションなどのイメージによるもの、またはアファーメーションなどの、感謝や肯定的な言語を用いるやり方など、以前からのテクニックに加え、さらに多様化するかの様な、引き寄せの法則や成功哲学の世界でもあります。
今やあらゆる角度からの人生の指南書が、書店に並び、時を経ずして新刊として書店の棚に並ぶ影響もあってか…
新たな引き寄せのスキルやテクニックを身につけ実践すると言うよりも…
引き寄せの法則や自己啓発、成功哲学に関する本など、新刊が出たとあれば、読みもしないのに次々と購入し、そうした本を買い揃える事が、イコール引き寄せや成功の早道とばかりに、その方法論ばかりを引き寄せる事に懸命になるあまり…
(゜д゜三°Д°)
いつまで経っても『引き寄せの原因となる自分』には目を向ける事が出来ずに、人の提唱する仮初めの豊かさのモデルばかりを追い求めるところとなり、内面の流浪の旅を延々と続けてしまう方も多い様です。
(;~∧~;)
本の売れ行きを狙った一つのテクニックでもあるのでしょうが…
中には『そのやり方だから駄目なんだ！だから成功出来ないんだ！』と言わんばかりに、従来のセルフヘルプや成功哲学のテクニックを否定するかの様なインパクトのある文字で、カバーを飾る本も出版されたりで…
そうした本を読む時、自らがひっそりと行ってきた引き寄せのスキルを否定するかの様な文章に、混乱を感じたり、気持ちを暗くしてしまう方もいる様です。
豊かさを望む事が悪かろうはずがありません…。
また、それが目標の設定であろうが、イメージの技法であろうが、アファーメーションであろうとも、その人にはその人なりに効を奏すやり方と言うものが存在し、尊重されるべきものがあって当然だとも思います。
また、そのスキルやテクニックとの相性と言うものもある様で、文章形式の目標設定が合う人もいれば、ビジョンマップの様なビジュアルなイメージに訴えるものが合う人も、また瞑想時などに望む自分の姿をイメージする事がしっくりと来る人もいれば、アファーメーションや言霊のワークで、日常に改善実例を見出だしたりする人もいたりします。
一通り引き寄せのワークを試してみて、効果を得られる事は勿論ですが、その時に感じる気持ちの安堵感や、身体の強張りなどの筋反応、太陽神経叢と呼ばれる鳩尾あたりの感覚に注意を払うのも良いかも知れません。
自らのハイアーセルフが、身体の感覚を通して、そのスキルに合う合わないと言う事を教えてきている場合もあったりするものです。
※ハイアーセルフとは、『内なる神』や神と直結する『高次の自己』とも呼ばれ、真の意味で自らをサポートする霊的存在です。
グラウンディングし、瞑想状態から、ハイアーセルフに語りかけるのが日課の私でもありますが…
問いかける事に対して、瞑想中に見るイメージや言語と感覚が一体化した様なワード、その日に見る夢、人との会話から受け取るデジャブ（既知感）の様な感覚や、開いた本の目にとまった文章など…
色んな形でメッセージを返してくれる存在でもあります。
時にはこちらから問いかけた内容に対して、代替え案とも思えるメッセージやインスピレーションがハイアーセルフからもたらされる時もあったりします。
実は引き寄せの法則においても、このハイアーセルフが大きな役割を果たしている様に思えてなりません。
引き寄せの法則を紹介する本の中に、よく見られる論調として、望む事に制限や制約を設ける事なく、イメージやアファーメーションで感情さえ伴い、宇宙にオーダーするとあったりしますが…
私達人間の望む事は、あますところなく、ハイアーセルフの知るところでもあると言ったら、監視されている様で気分が悪くなるでしょうか？笑
極端な例えかも知れませんが…
例えば、ショッピングに出て、商ウィンドゥに並ぶブランド物の高価なバッグが欲しいと強い衝動を感じた時など、ハイアーセルフは『それって必要あるのかしら？今充分に機能しているバッグがあるでしょう。。』と囁いていたりするもので…笑
人間が頭で考える豊かさと、サポートする霊的存在が示す豊かさの違いと言うのは、こんなところにも現れたりする様です。
それは決して、人間の望む豊かさに制限や制約を与えるものではないのでしょうが、適者生存の世界モデルに生きる私達人間はどうしても…
金があれば、財産があれば、美しさがあれば、と常に生きる目的や甲斐と言うものを、目に映る外部のものに託して行く生き物でもあり、私達が掴み、縋り、人生に保証を求めるかの様に望み追い求める豊かさも…
高次の存在から見れば、虚ろいやすく儚いものにしか映らないのかも知れません。
ハイアーセルフはその本人にとって何が本当の豊かさなのか？を誰よりも熟知し、逆にその豊かさをブロックしている本人の思考や感情のパターンなどに気づく様に、あえて、葛藤を生じさせる人との出会いや、特定の出来事を経験する様にサポートしてくる事さえ間々ある様です。
合掌
