TVをつけると映画『夜叉』が放映されていました。
その昔大阪ミナミで名を売った極道が堅気になり、北陸の町で漁師として暮らすも、やはりミナミから流れてきた女性との縁からミナミへ再び舞い戻り、修羅場へ飛び込む主人公修治を高倉健が好演していて、美しい北陸の風景や、漁師町の人間群像なども描かれている人間ドラマの秀作です。
この映画を見ていて、昔、極道から足を洗った人間が『なんでか知らないが、堅気になったら女にさっぱりモテなくなったよ…。』と話していたのを何故か思い出したものです。
イイ女はとごかの部分で、刹那的でデンジャラスな香りのする男に惹かれるところもある様に当時の私には見えたものでした。
その世界に居る頃、紫煙と共に現れるかの様に消えた素敵な女性達との出会いと別れをちょっぴり懐かしく思い出した愚僧であります。
今から27年前の映画…
田中裕子がまだ初々しくとても綺麗です。
合掌