私は子供の頃など下町葛飾で過ごしたものでしたが、グーを軍艦、チョキは朝鮮などに見立て(パーが思い出せない 笑)『ぐんかん、ぐんかん、ちょーせん』と円になった子供達がグーやチョキやパーをひと通り出しあった後で『ジャンケンポイ、アイコデショ』とやったもので、今の時代では差別と取られる言葉なども入っており、戦前、戦中から伝わるじゃんけんだったのではないかと思うものです。
※教えてくれた方がおりパーはハワイと判明。
長らくこのジャンケポンを日本古来のものと思っていたものでしたが、僧侶になって少ししてより実はインド伝来の遊戯でアジアに浸透した歴史などを知ったものです。もっともインドでは象や蟻、人間にたとえてジャンケンをする様で、ジャンケンポンの掛け声も残念ながら日本固有のものではなく、中国の両拳(リャンケン)という拳遊びからきているもので、これに料簡(りゃんけん)と字をあて
『料簡法意・りゃんけんぽうい』と発声し掛け声としたのがその始まりだった様です。またベトナムにも同様のジャンケンがある様です。
この『料簡』とは実は仏教語で、(問題を考察し相互の調和をはかる)また『法意』とは(お釈迦様の教えに照らして正しいか否か)という意味があり、こうして見ると気楽に子供から大人までがその時々楽しむジャンケンも深遠なものに思えるものです。こうして見るとインドから中国、そして我が国にもたらされた仏教伝来の道筋と同じ様でもあり興味深いものがあります。
幼き頃、子供同士円陣を組んでジャンケンをし『何だよあとだしグーとか汚えじゃん、やり直しだよ』と可愛い諍いが懐かしく思い出される愚僧であります。
合掌

密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰
かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。
あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に
愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。