昭和の映画『怪談』

怪談

アマゾンプライムで観ましたが、昭和40年公開の映画だけあってキャストも昭和の豪華俳優陣で、令和の今となってはCGを駆使してドタバタビシャーンと(笑)怖いドギツイホラー映画を作るのはお手のものなのでしょうが、この映画にある様な境涯は決して映し出せないのではないかと思ったりもします。

※映画「怪談」
1965年公開、小林正樹監督
原作は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の著書『怪談』および『骨董』に収録された4つの短編を映画化

今は亡き新珠三千代の「黒髪」岸恵子の「雪女」中村嘉葎雄の「耳なしの芳一」中村翫右衛門の「茶碗の中」どれも良いのですが、主人公が降って湧いた様に怪奇で災難な目に遭う最後の「茶碗の中」を除けば、ほぼそこに描かれているのは時代を越えても変わる事の無い人の情念というもので、虚栄にとらわれ人の想いを足蹴にするエゴ、罪悪感を生じるパターン、妄執、渇愛などが描かれていて、一途で報われぬ儚い人の姿や恨みを執行するにも情を介在させる雪女など、日本人ならではのものが感じられ、どれだけ複雑に高度にコンパクトにスピーディーな世の中になろうとも、一気通貫に流れる真理が変わる事も無ければ、相克や過ちを繰り返す人間の情念に於いても、時代を経ても何らその鋳型に変わるものが無い事を改めて教えくれる様な映画でもありました。

またその時代、時代に生きた人々の生活なども描かれていて、いにしえの時代にタイムスリップしたかの様な感覚、よく過去生の記憶などとも言いますが、古い時代に諸国を流浪し野辺を歩いた記憶が甦った様な気がした愚僧であります。
 

合掌

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密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰

かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。

あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に

愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。

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