※メッセージなど了承を得て掲載しています。
銭湯でセッションをご開帳などというわけではないのですが(笑)常住坐臥、行く先々全てが人間道場と見立てる私にとって、緩みに緩み、身体の芯からぬくもる♨銭湯であろうとも、刹那の出会いにお役目じみた事をさせられる時がある様です。
つい最近なども、大麻や違法薬物の密売から警察よりキップ(逮捕状)が出る事を怖れ、外国へ出国し逃げようと、関西からたまたま私がよく行く銭湯に来ていた若者へサウナ室で声をかけ、諭す機会などもあり、この若者、洗体している私のところに来て、もう一度人生やり直します旨の言葉と共に深々と頭を下げ、浴場から出て行った事なども最近投稿したばかりでしたが、。
一昨日などもたまたま銭湯のサウナ室で一緒になった若者が、両腕から胸にかけ、現在彫り進めていると思われる筋彫りが見られた事から、何の絵柄を入れているのか?と私が若者に問いかけたのがこのメッセージ(画像)の発端でした。
丁寧な刺青の絵柄の説明と共に入れ墨を入れてはいても外装関係の現場で働く職人であり、堅気ですと淀みなく答えた若者でした。ここまでなら下町の銭湯やサウナでよく見られる風景で、入れ墨を入れているからと、ヤクザでも無ければ半グレでもない、鳶職だったり、土木の現場で働く若い人間が、刺青に憧れてタトゥーや和彫りを身体に入れてる場合も多いもので、
以前なども胸の谷間に大きく姓名を刺青した若者がいた事から、それこそ私が極道当事の若い頃なども自分の親分に生涯仕えるんだとばかりに盃をもらった組長の名前や組織の代紋を胸に入れ墨する人間が多かった事から(のちに上から刺青して消す人間も多かった)そうかと思い聞くと、自分は堅気でその世界とはこれまで何の縁も無く、仕事も真面目にしていて尊敬する実の父親の名前を入れ墨しましたと、何ら卑下する事なく答える若者に面食らった思いにさせられた時もありました(笑)
逆に刺青を入れていてもいなくてもヤクザや半グレ、今時の言葉でいうなら反社の世界で生きている人間というのはどんなに隠しても隠しおおせないオーラを纏っているもので、その目つきと共に発する雰囲気でたちどころに分かってしまうというのも、蛇の道は蛇、長い間不良の世界で生きた私なればこそのものもあるのかも知れません。
一昨日、私がサウナで話しかけた若者、刺青を入れてはいても仕事はしており、ここまでなら私が特に継ぐ言葉はありません。
でも、この若者が『その世界に入った時は背中一面に刺青を広げたい』旨の言葉を発した時に私の触覚にひっかかるものがあり『その世界とは?』と問い返したものです。すると『はい。刺青を入れると色々制限も出てくるので気をつけなければなりませんが、正式にヤクザになった時は背中一面に入れたいと思います』と話すこの若者、
私はそれを聞くなり『そんな事は考えんほうがええ、やめたほうがええよ』と即座に答えたもので、話しを聞けば、幼少の頃より父親の男手一つで育てられた様で、私が極道の世界にいた頃も片親で育てられたり、両親不在で親戚をたらい回しにされたりと親の愛情知らずの複雑で寂しい家庭環境で育った人間が本当に多い世界でした(稀に裕福な家庭の一人息子なども)
これまでも地元のヤクザなどからスカウトを受ける事も度々あった様で、やはり地元の先輩がヤクザにゲソをつけた(所属する)ものの飛んだ(逃げた)事なども垣間見てきた様で、自分自身も先輩の引きで半グレの組織などにも一時身を置いていた事があるものの、今は距離を置いているとの事。それでも、その世界に憧れを残している様にも見受けられ、逮捕歴も数回はあるものの、鑑別所までであり、年齢も二十歳と若く、さして不良の垢がついていない今がボーダーで大切な時期である様に思え、私の経験も照らしてこの若者にそれがヤクザであろうと半グレであろうと、今の時代、どれだけの不利益と制限、制約、社会から排斥される現状にあるのか?脅しから騙しに変遷してきたその世界のリアル、一時の見栄と虚勢に酔っても、悪銭身につかずで最後は大きなツケとなって巡ってくる因果というものをこの若者に分かりやすい言葉で話したものです。
サウナ室を出たあとも露店風呂のスペースなとで椅子に対面に座り話をしたもので、最後に『と、まあ偉そうに話しもしたけど(笑)君くらいの年頃には鑑別、学園(脱走)、中等(中等少年院)特少(特別少年院)にも事件踏んで行ったし、元ヤクザの悪徳建設会社へ舎弟分と乗り込んでポリバケツいっぱいの糞尿にニワトリ逆さに頭から突っ込んでバケツごとばら撒いて少年刑務所にも行ったりね、ヤクザになってもヒットマンで地下に潜る様な時もあったりで、時代もあったけど何でもござれで、君の様に実の父親を尊敬するとかまったくなかったしね。その心根だけでも見上げたものだよ。だから、ヤクザや半グレになろうなどと考えずに、今の仕事で自分が親方で起業するつもりで頑張ったらいいじゃないか、きっと良い人の縁も広がるから』と話すと、
純粋さを感じさせる瞳をまっすぐ私に向けてきて『おっしゃるとおりです。自分は父親を尊敬しています。これからは一生懸命仕事して父親を超える事が出来る様頑張りたいと思います』と答えた若者、浴場を出る時も私のもとにきて『本当に今日はありがとうございました、失礼します!』と深々と一礼して行ったものです。
その際に『スマホで正仙(しょうせん)で検索したら色々出てくるから見たらいいよ。また迷う事があったらいつでも連絡ください』と声をかけておいたところ私のインスタグラムを見つけてくれた様で(笑)フォローと共にDMよりメッセージ(画像)を送ってきてくれたのでした。
お釈迦様がその人に応じて理解しやすい言葉やストーリーを用いて説法をした事を対機説法といいますが(真理は変えない)元極道の私などはかつてその世界にいて、餓鬼も修羅も羅刹も地獄の沙汰も人の中にも自らの中にも見てきたのであり、蓮の花の上に座して発声するかの様な清らかな法話ばかりでなく、蓮の花が根を張る汚泥の底深くからの見地からも言葉を継げる事、極道世界、裏社会での体験というものも、今思えば私にとって必要、必然だった出口無き人間道場であり、そうした事が坊主になり、反転する様に人様の心のお手当の事例として引き出しに収まっている事にはかり知れない仏縁を感じ、ただ感謝があるばかりです。
合掌
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密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰
かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。
あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に
愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。