※早朝の潮音山太江寺
今月23日は伊勢二見太江寺の手水舎完成法楽の式典に脇導師として参座してまいりました。
行基菩薩が開山したと言われ、1300年の歴史を持つ太江寺は伊勢参りをする際の禊をする事でも有名な二見興玉神社の御霊石を擁し、元興玉社としての歴史もあり、また、我々真言僧がお大師様と呼ぶ弘法大師空海も伊勢を訪れた際に何度となくお立ち寄りになり、お護摩を修した歴史ある伊勢の古刹であります。
お寺の境内にある手水鉢なども鎌倉時代の宝篋印塔(ほうきょういんとう)の台座をくり抜いて利用したもので、文化財として貴重なものと言われています。古くには伊勢神宮(内宮)の神事で使用された若水の源水が、現在もこの手水鉢に引き込まれているものですが、手水舎自体の長年の風雪による劣化や破損が見られた事から、太江寺のイベントとして今年2月よりクラウドファンディングを立ち上げ、フェイスブックなどを通してシェアさせて頂いたものですが、早々に目標金額を達成し、無事に手水舎建立完成の法楽を迎え、たくさんの方よりご芳名を頂戴出来ました事、寺僧一門の末席を穢す身ではありますが、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。
有り難うございました!
深謝合掌