DV被害者へのセッションなど・雑感、私記

DV男の被害に遭う女性などのケースに於いて、『さっさとそんな男から逃げればいいだけなのに未練とかあるからそうなるだけで自業自得のバカじゃないの?』などと、単純な物の見方の人は世に多いものです。

日常的な暴力、言葉も含めた威圧や脅しなどは人の理性を麻痺させ、心をひしゃげたものにしてしまい、どうせ逃げられないと、人によっては、むしろこの暴力に甘んじる事が自分に課せられた人生、私に与えられた愛の形だなどと言う様な被虐的な思考に陥ってしまい、隷属する事に縛りを生じさせる場合などもあります。

深刻なケースなどに於いては、抜け出す、離脱するアクションを起こす気持ちになるまでこそに長い時間がかかるというのもその渦中にいる方の偽らざる心情と言うものかも知れません。

今の時代、対面セッションなどに於いて、男女を問わず、それがスピリチュアルな視点からのものであろうと、カウンセリングであろうと人生相談であろうと、それを生業としている人の元には夫婦間や同棲している相手からの暴力、DVに悩み苦しむ女性(男性の場合も)の相談を受ける事は程度の差こそあれ多いのではないでしょうか。

こうした悩みを打ち明けるクライアントに対して『それは貴方の夫(彼氏)である男性は過去世で貴方とのカルマがあり、エネルギーバンパイアと化しているのですぐに別れた方が良いと思います♪』などとスピリチュアルよろしく爽やかにアドバイスし、相手からも『すっきりしました!別れる決心がつきそうです』と感謝されたりで、『どう、私のスピリチュアルカウンセラーの腕前もたいしたもんだわ💪』などと一人心地でいる時(笑)

帰ったはずのクライアントの夫や同棲している男性から突如『アンタさ、ウチの○○に俺と別れた方がいいとか無責任な事言ったらしいけど、何の権利があってそんな事言うんだよ💢お前の方こそ霊感商法で洗脳しているって訴えてやるぞこの野郎💢』と、半ば脅迫めいた電話などが入り、冷水をぶっかけられた様な経験をされる方などもいるもので、これなどもセッションで力を得たかの様に帰って意気軒昂に暴力夫やパートナーに対峙する様な態度を取ったが為に、かえって相手の暴力を誘発し悔しまぎれにまたは暴力から逃れる為に『○○サンに別れる様に言われた』と白状させられた事から生じる揺り返しと言うもので、

これで終わればまだいい方で、粘着質な男だと(DV男に多い)サロンにまで連日嫌がらせに来る様なケースもあったりと、警察を介入させるなど、あとあと尾を引く面倒なケースもある様です。

女性で対面セッションを行うサロンを運営されている方など、女性に限定のセッションをされている方はともかく、男性相手のセッションもされている方など、今の時代もあり、リモート限定としたり、女性クライアントの紹介者のみとしたり、住所の上でも逃げ場が無い自宅サロンの場合なおさらにセキュリティの面で様々にも細心の注意、保険をかけるなどして大変なものがある様です。

元極道の私などは揚げ足取りの応酬の様な世界に長い間身を置いたせいか(笑)物事の裏にある脆弱性や隙、矛盾を嗅いで取る様なところがあるもので(子供の頃より)今の道に進む時などもスピリチュアルやセッションなど、こういう面が弱いな、こう攻められるとひとたまりもないな、などと対面でのセッションも行うだけにお客との間の言った言わぬから始まり、起こりやすい色情の間違い、金銭の間違いなど、様々にもトラブルのシュミレートを出来るものがありました。

DVの案件などに於いて、今までも『夫(彼氏)が、私が正仙サンのブログを読んでいるのを知っていて、猜疑心から今日も私の後をつけてそこまで来ているかも知れません💦』などと言う方が何人もいたものでしたが、それに対して『別につけてきてもらってもかまいませんよ、でも、少なくともこの空間にはいないのだから安心してお話しください』とお声掛けさせて頂いてからセッションを始めるのが常でした。

でも、逆を言えば、DVをもたらす相手がいない空間でさえも人目を憚る様に監視されている様な縛りを生じさせるのも暴力の毒、作用と言うもので、男の方でも叩きグセ、暴力が日常化してくると自己破壊を妻や彼女に投影して行っている事が分からなくなり、愛情や服従の無理強いなど執着の権化となり破綻に向けてまっしぐらと言うもので、仕事やプライベート全てにそれは伝播して行きます。

幸いにして、前出の様にDVの被害に遭われた女性へのセッションなどに於いて加害者側の男性から憤懣やるかたない脅しの電話など頂いた事はありませんでしたが(笑)もしそんな事があれば、極道当時なら即座に『だからどうした?そんなに俺の所に来たのが面白くないなら、自分の女房の首に外出禁止の看板でもブラ下げておいたらどうだ?気に食わんのならいつでも来いや💢何ならこっちから行ったろかい』ぐらいの事は平気で言ったのでしょうが、今はいかんせん御仏に仕える身であり(笑)面倒となればただ粛々と警察に通報するばかりです。

DVに於いては被害者の女性(男性)にとっては陰湿で蛇の様な(私の干支は巳年)サイコパスではあっても、被害者の友人、または兄弟姉妹などと親しかったりする場合もあり、DV男の方でも女性を離すまじと必死な事から、顔を使い分け『色々○○とは行き違いあってケンカもしたけど、幸せにしたいと思っているからさ、協力してよ』などとDV男からの逃亡先の住所や職場の情報を共有するなどして、『獅子身中の虫』の働きを身近な人間がしている場合もあり、これも元アウトレイジの直感とでも言うべきか、DVの被害にあっている人の現況や家族や友人との現在における関わりなどを聞いている内に誰がどの様な役割をしているかがご本人以上に言わずもがなで分かってしまう時があるものです。

人と言うのは何気無い善意からでも人をハメて陥れている事に気付かずに生きる生き物でもありますが、DVの状況から逃れる為に信頼出来る人間に相談、協力してもらう事は勿論大切ですが(警察、司法の力を借りる事も当然に)共通の友人や知人など未消化なものをそこに感じた時はそうした人間関係もろとも縁切りして断つ決意も大切なもので、然るべき方法で住所をくらまし、離脱した後も、DV男の動向を知りたいが為に共通の友人、知人に連絡を入れたりする事は待ってましたとばかりにトラブルを再燃させる因果を生じさせやすいもので、新しい環境で寂しさに負けぬ毅然とした意思も大切ではないでしょうか。

合掌

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密教僧侶ヒーラー正仙
元ヤクザ組長から密教僧侶ヒーラーになった男
真言宗・大元吉祥堂・堂主・ヒーリングルーム吉祥・主宰

かつて極道の世界に身を投じていたが、獄中にて
スピリチュアルな気付きが始まり、出所後堅気になり、
その後真言宗僧侶と成る。

あたり前に生きる事が難しい今の時代、
自らを不安や恐れと言う闇の中に囲い苦しんでいる方達に
それぞれの方が本来持つ、
あるがままの素晴らしい光や輝きに気付いて貰える様に

愛を基にしたパワフルなヒーリングやリーディング、
講演を心掛けて行きたいと思っています。

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