朔日の一昨日は西新井大師を訪れました。
こちらのお寺は正式名を五智山遍照院總持寺(ごちさんへんじょういんそうじじ)と言い、真言宗豊山派の寺院です。
川崎大師、観福寺大師堂などと共に関東厄除け三大師の一つに数えられ、正月三が日など、初詣などの参拝客が多い事で知られるこちらのお寺ですが、下町で育った私などは子供の頃より聞き慣れた寺号(お寺の名前)でありながら、また今現在も同じ足立区内に住みながら、お詣りさせて頂いたのは昨日が初めてでした。
天長3年(826年)お大師様(弘法大師空海)が関東巡錫の折、当地(西新井)に立ち寄り寺院を建立、自ら謹刻開眼した十一面観音菩薩を本尊とし、当時、疫病に苦しむ人々の為に病気平癒の護摩祈祷を行った事がその歴史の始まりとされています。
お大師様ゆかりのお寺なだけあってか、とても良い氣で満たされた境内、大本堂であり、ちょうどお昼のお護摩の時間だったので、参座させて頂きましたが、新義のお寺に多い法楽太鼓や鳴り物の音が派手に響き渡り、力強くも賑やかな進行とはまた一味違う淡々と雅を感じさせるその所作に、庶民に愛され、連綿と続いてきた西新井大師の歴史を感じるかの様な想いがした愚僧であります。
龍の様なひげの長い鯉がいるとの評判で探しましたが見つかりませんでした。池を眺めているだけでも気持ちの良いものがあります。
西の長谷寺(奈良県)、東の西新井と言われるほどの牡丹の名所でもあり、春ともなれば2500株の牡丹が咲き乱れ境内を彩るとの事で、これからの秋は紅葉が目を楽しませてくれる様です。
それにしても一昨日は、ゲリラ豪雨に遭遇する前に帰宅し間一髪でした(笑)
合掌