一昨日は午後より、昨年12月の吉祥講話会や滝行ですっかりお馴染みの関口道薫さんが、新年の初顔合わせも兼ねて寒中伺いに当サロンを訪れてくださいました。
親の愛情を知らず施設で育つなど、過酷な幼少期から不良の道に入るべくして入った様な生い立ちを持つ方でもありますが、その後も極道の世界に身を投じて修羅道を突っ走り、四次団体の組長へ。今時のソレ系のYouTuberにありがちなカッコの良い凱旋将軍ありきな武勇伝ばかりでは決してない、命からがら死地から脱した様な体験も赤裸々に、そこに実業の世界での盛衰や家族への言われなき誹謗中傷、別離など、これでもかと充分過ぎる程に波乱万丈を生きた果てに仏門入りを成し遂げた方でもあります。
本来、同じ真言宗の僧侶と言えど、お山(本山)も違えばお師僧様も違い同じ一門の徒弟でも無い事から厳密な関係がそこにある訳でもないのですが、いつも兄弟子に対する様な細やかなお気遣いやお心遣いを頂戴し感謝があるばかりです。
この日も新年の挨拶から始まりお互いの近況報告、また道薫さんの今後の展開やビジョンなどをお聞きした後でフルヒーリングやお堂にお通しして新年の御祈祷を行い、その後はお馴染みニューガネーシャで和やかな雰囲気の中、道薫さんの問いにも私なりのアドバイスもして差し上げる事が出来たのではないかと思っております。
関口道薫さんとは今後も滝行他、イベントでご一緒する機会も多いのではないかと思いますが、頭脳明晰で同時に詩人の様な感性を持つ方でもあり、メディアや出版など媒体への登場や露出のスピードも今後尚一層増すものと思われ、その活動と共に益々注目して頂けましたなら幸いです。
以下、道薫さんのブログよりヒーリング時のご感想を抜粋転載させて頂きます。
(了承を得て掲載)
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実のところ私は、人生においてこれが二回目のヒーリング体験(一度目も正仙先生)なのだが、今回の体験は、前回と全く異なる体感であった。
先ずは椅子に座ってヒーリングを受けている間、私の意識そのものは何も存在しない無明の中で、高速で回転する大きな独楽(こま)の中に包まれるが如く、それでいてふわふわと己は浮いているような不思議な感覚を得る時間だった。
それがなんだか分からずも心地良くて、自らの閉じたままの瞼は、いつまでも終わりなくそのままでいたいと思っていた。
まともな生き方ではない、捨て子ザウルスの己がと吹いてしまうのだが、もしかすると母の胎内で過ごした期間というものは、このような感覚なのであろうかと、コレを記しながらあの体験を振り返ると、そのようにも思える。
そしてその後は、ベッドを用いてのフルヒーリングというものを施して頂いたのだが、
私は・・
私は・・、
爆睡してしまったのだw
ほんとうに申し訳ございません。
m(_ _)m💦
あれは、夢だったのかな?
透き通るような綺麗な、氷の結晶のようでいてなおかつ大きな何かの中で、物理的にはあり得ぬことなのだが、自らの身体は頭のてっぺんから爪の先までのあちこちが温かい。
というよりも、暑いといった方が適した表現だ。
ありのまま感じることができる気持ち良さに、私は延長を自らの心の中でこっそり想ったのだが、菩薩の如く微笑む正仙先生の目の奥がその時鋭く光り、昔きっと生えていたであろう尻尾の先が矢印の形をしている影が、うっかり見えてしまったら嫌なので、その時にお声がけ頂いた正仙先生のご厚意に甘えさせて頂き、あの国の料理を出す名店へと向かうことになった。
食事に行く前の、お堂にて施して頂いた雅やかな密教作法は、阿闍梨である正仙先生の心からの読経が私の耳朶の奥底に響き渡り、それは以前拝聴させた頂いた一年と少し前の、あの時の読誦よりも深く、それでいて暖かな大気に包まれるような相対する、不思議な空間に己は座しているようだった。
あの時の、真言読誦を終えた作法中に切れた正仙先生の念珠の紐、その事実に何ひとつ動じることなく厳修し続ける導師さま
法要を終え、作法し本尊さまへの礼拝後、ゆっりと振り向いて私に語り掛けた正仙先生のいつものあの笑顔が、薄明りのお堂で眩しく感じた。
「これは何か、道薫さんにいいことある知らせかもしれないね
あの時の私は、ただ微笑みかえすだけで何も応えられなかったけれど、末席とはいえど己も僧侶の端くれであるが故、念珠の紐が切れるという真の意味を知っております。
いつ如何なる時も自らを律し、利他の精神を一徹する行者であるからこそ重ねてきた日々の作法
千切れた念珠の紐は、正仙先生の中に秘める信義というものが微塵もブレることがないという証左
仏縁と記すのは簡単なのことなのだけれども、うっかりここまで読んで頂いた方にも心の温まる想いというもののおすそ分けの意味を込め、敬愛する仏道の先輩である正仙先生の所作を、西洋の先人が遺してくれた名句で贈りたいと思います。
Actions speak louder than words.
「行動は言葉よりも雄弁」である。
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合掌