昨日は今年に入ってより初めて王子稲荷へ参拝に訪れました。
自坊より距離にして三キロと少し、神仏習合の歴史を感じさせるこの神社が好きで一年の内に何度か訪れるものですが、この神社の近くには、まだこの辺りが一面田畑だったいにしえの時代、大晦日になると関八州の狐が関東の稲荷神社の総司である王子稲荷神社に詣でる為、着替えに立ち寄ったと言う榎の大木の跡地に装束稲荷神社(王子稲荷の摂社)が建立されているものですが、装束榎と呼ばれた当時、夜間など狐が集まる様が狐火(鬼火)として見え、その数でその来る年の豊作の吉凶を占ったと言う言い伝えも残されており、また王子稲荷にもキツネが往来していたと言う穴が残されているなど、稲荷神とは縁深い土地柄だった様で興味深いものがあります。
今年に入ってよりこれで崇敬神社へのご挨拶なども済ませた事で、益々、自ら為すべき事にフォーカスして行きたいと思います。
帰りには花屋さんにてお加持に用いる樒と神棚の榊などを買って帰宅した愚僧であります。
王子稲荷神社
【御祭神】
宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
宇気母智之神(うけもちのかみ)
和久産巣日神(わくむすびのかみ)
総じて『稲荷大明神』
合掌