ヒーラーである傍らで密教僧でもある私は、遠隔、対面を問わず浄霊なども随分と行ってきておりますが、今までも色んなケースがあったものです。
たとえば…初めてのお客様のお話しを電話で聞いている内にお年寄り特有の加齢臭にお線香の香りがプラスされた様な臭いが鼻につき、こちらに憑依を受けている状況を教えてくる場合などもあったりで、その後で案の定、ご当人からも憑依の自覚症状の訴えがあったりします。
浄霊セッション前日に奇妙な夢を見る場合などもある他、複数の憑依を訴える人などは当日になって「そちらに行きたいのですが…」と言いながらも何者かに阻害されるかの様にセッションをドタキャンされるケースなども今まで何回となくありました(阻害されると頑なに自らプログラミングしている場合も…)
憑依と言うと先祖の因縁やお墓の建て方、過去生からの業障までを持ち出す方などもいたりで、言われた当人は坊主でもあるまいし先祖供養と言われたところで、日々お線香の煙が立ち込める中を読経三昧でもしなければならないのかと💦どんと重い気持ちになってしまい、そんな最中に私の元を訪れてくださる方も多いものです。
私が極道当時「寂しい・さみしい」と言えばそれは単に孤独で人肌恋しいとかそんな一般的な解釈ではなく、嫉みや恨み、憎しみや悲しみ、裏切りや葛藤の全てを指す時に使う言葉でもありました。たとえば、その道に生きる人間が「あの野郎、寂しいことしやがって」と言えばその一言で察するものがあったものです。
未成仏霊とか地縛霊などと聞くと何かおどろおどろしいものばかりを想像しがちですが、やはり迷える魂となって憑依を繰り返していると言う事は肉体を離れ霊体となって今なお『寂しさ』があるゆえであり、浄霊が時に一筋縄でいかず口説く様に長い時間を要すると言われたりするのもこんなところに理由があったりします。
憑依される人間の方にも原因があったりで、先天的な霊媒体質の方もいるので一概には言えませんが、憑依を招きやすい思考パターン、暗く影のある想念を堅持していないかなど自分の思考、想念の在り様に気付く事も大事で…たとえば「他人の不幸は蜜の味」とばかりに、愉快犯的な思考パターンを持つ人間はやはり同様の未成仏霊に憑依される傾向と言うものもあり、ご本人は憑依からくる体調不良やラップ現象、悪夢、気味悪い日々から逃れたいと言いながらも自分の想念や思考パターンは頑固に愛している場合も多く(笑)そこが鎹(かすがい)となり共振し憑依する霊もなかなか離れないと言う状況も起きたりする様です。
言い換えるなら私達の内面の在り様が波動を形成し、故人の魂や見えざる存在と言うのはここに感応しており、魅入られない内面を心掛ける事こそが肝要な様です。またこうした状況に於いて藁をもすがる思いで神仏やスピリチュアルに没入する事も良い効果を現す時もあれば、関わる人を誤ったばかりに精神的に疲弊しているところへ「感謝が足りない！」「心掛けが悪い！」「家相が悪い！」「〇〇の神社へ行きなさい！」など、心に響かぬ事ばかりを指図されコントロールを受けてしまい、次々に名目をつけられ「過去生のカルマを解消しました」と法外なセッション料金を請求されたりと消耗するばかりで、飢餓感と恐ればかりを募らせる結果となる場合もある様です。
ただこうした状況さえも非情な見方の様ではありますが、誰しにもある聖霊、内なる神であり教師である「ハイアーセルフ」に耳を傾け回帰するその日まで、学びの一端として繰り返し経験を選んでいると言うのが本当のところで…遠回りの道程と云うものも結果として高い授業料を払ったりで大変な場合も多いものですが「身を持って過ちを覚える」事でもあり決して無駄な事ではないのです。
(スピリチュアルジプシーと呼ばれる状況なども同様)
むしろこうした八方ふさがりの時はサックリとそうした人や場所からも離れ、楽しい事に興じてみたり、朝日を浴び、散歩をし、よくお風呂に浸かるなどリラックス重視の生活にシフトさせる事で改善される場合も多く、たとえば、感動ものの映画、巷で昨年より話題の「ボヘミアンラプソディ」の音と情感ダブルに訴えてくるかの様な映画を観て感動のままに涙を流す事なども内面の浄化を伴いとても良い効果をもたらしたりするものです。
合掌
