☆羅刹から観音の微笑みへ…元女ギャングへのヒーリング

 

                        

 
 

 
※ヒーリング時の動画写真、実名等、了承を得て掲載しています。
 
 
過去には極道の世界にいた私でしたが、長い事、裏社会にいると、男ばかりでなく女性の転落劇や人生ドラマを垣間見る事があったりします。
薬(覚醒剤)に溺れヤクザの世界からさえも落ちこぼれて行く男と命運を共にするかの様に薬事犯で捕まり服役する女性の姿などもあったりしたものですが、やはりそこは自分の男に連座して捕まるケースが圧倒的に多く、身体的にも受け身である女性は、覚醒剤が性的興奮に作用する事もあり、薬を提供してくれる男に隷属する傾向さえ見られたものです。
 
薬の興奮と猜疑、嫉妬、DV、罪悪感、自己憐憫、自己破壊、あらゆるネガティブが混濁したかの様な薬を絆とするカップルというものもポン中(覚醒剤中毒者)の世界にはいたもので、それは端的に言えばエグイの一言でもありました。
 
でも、やはりそんな中にあって女性の姿は弱き受け身の姿に映るものであり、そんな事から、イケイケでやりっぱなし、攻撃的で相手構わず脅しあげる、情け容赦なく落とし前に金をふんだくる、そんなイメージを持つヤクザにつく「ギャング」の称号はなかなか女性にはつかぬものですが…
 

 
※セッション終了後は新年のご祈祷をして差し上げました。
 
 
本日午前中より娘さんと共に吉祥を訪れた金子礼子さんは、私のブログ記事「汚れた顔の天使…ある女ギャングの半生より」で以前にも紹介した女性でもあります。過去には女だてらにシャブ(覚醒剤)の密売人としてその世界の男達とも五分で渡り合い、その確信犯的な犯罪傾向、刑務官にも反抗を繰り返す反権力的な獄中での体験、波乱万丈な女性としての人生など、「ギャング」の称号に恥じぬかの様な生き様をしてきた女性でもあるのです。
 
でもそこに至るには記憶が飛ぶほどの幼少期に受けた親からの暴力など、親からの愛の欠如、それは自己破壊の欲求へ形を変え、覚醒剤を注射し続けた事によるフラッシュバックや精神疾患を後遺症としてきたすなど、ピカレスク小説や犯罪武勇伝の様なカッコ良さだけでは到底すまされぬ負の遺産も背負うところとなり、本日共に訪れた長女である娘さんに至っては、子供の自分を虐げる刺青どっぷりのヤクザと愛し合う母親の姿、笑っていたかと思えば次の瞬間にはブチキレる母親の狂気が強く刻まれた様で、幼少の頃よりヤクザが家に入り浸り、親子共に暮らす住まいには、女だてらに薬の密売をする事への警告の様に銃弾も撃ち込まれ、度重なる警察のガサ入れ(家宅捜索)そして母親の投獄、子供ながらに母親を警察に売る事は出来
ずとも、母親である礼子さんが警察に捕まった時には正直ホッとした経験などを本日話してくれたものです。
 
今年の春に私のサロンを訪れた時も、親子で共に出掛けるのは数十年振りと話してくれた二人でしたが…
 
服役や薬物地獄も体験してきた礼子さんと、それを見つめてきた娘さんが親子の交わりを持つ様になったのもまだ最近の事であり…自分の母親の若き日の姿を振り返り、その破天荒ぶりを過ぎ去ったものとして笑顔で話す娘さんの明るい声と表情に、時には母親の姿に見たであろう鬼や羅刹の姿さえも自らの内で消化(昇華)させた子供としての赦しのレッスンさえ感じられ、二人の並ぶ姿に胸が温かくなったものです。
 
 

 
※お馴染みニューガネーシャにて
 
 
礼子さんは私がアメブロ開設当初よりメッセージをくださり交流している私の妹分の様な女性ですが、更正を決意したその後も、茨城県北部に居住していた為、先の大震災では車で寝る日々が続くなどの苦労もあったり、昨年は交際当時より礼子さんの暴力にも耐え、最も良き理解者であり、サポーターであり、私のサロンにも何度も訪れた礼子さんの夫である男性が病で急逝するなど、どこまでも波乱がつきまとうかの様なその人生でもあります。
 
今までだったらそんな絶望の淵であれば薬に逃げたのかも知れませんが、心の傷は当然感じても、後退しない心の柱を打ち立てた様で、この女性に今まで何度もヒーリングさせて頂いておりますが、今日がもっともエネルギーの調和、安定を感じたものです(親子二人ともヒーリング開始早々夢幻に入っていましたが。。笑)
 
 
 
駅まで送り背中を見せ消えて行く二人を見ている内に、高貴な花などでなくとも良い、清き花などでなくとも良い、汚泥に見事に咲き誇る蓮華の様に自分と言う花を咲かせて欲しいと切に願う愚僧でありました。
 
 
合掌
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