生きている今から大切にしたい事とは?

 

 

遠隔加持とヒーリングを続けている信州の方のご親族よりたくさんのレトルトカレーやお蕎麦、ハチミツが届きました。
 

 

病院とは余命宣告が好きなもので、診療報酬のシステムから抗ガン剤と手術がワンセットの旧態依然な保健診療のループから抜け出せず、日本でもようやく注目される様になってきた分子標的薬などを用いる自由診療も高額な事もあり、まだ医療の現場で一般化される迄には年月も要する様で…
ガンの治療に於いては日本は欧米から一歩も二歩も出遅れたものがある様です。

ガンにかかりステージが進んでいる事を医師から宣告される時、本人は勿論、家族や周囲にも少なからず波風が立つ人生の一大事…
そうした方達の中には自分の葬儀や火葬場までを連想し厳然と死を意識する事を私に話してくださった方も多いものです。

よくガンのステージⅣなどの告知を受けたならば自分らしくやりたい事をやって楽しく生きると言う様な記述が見られる事がありますが、私がガンを患った方のお話しを聞く時、何人もの方が(現在亡くなった方も)そんな自己実現の様な話ではなく、関係を断絶していた親子や兄弟、長い間会ってもいない子供や親、仲違いをして別れてしまった親友や友人など、それがたとえ相手に受け入れてもらえず一方通行な結果になってもいい、自分の本当の思いを告げて不孝や自分の身勝手さを詫びてでも和解したい、関係を修復したいと言う衝動、欲求に駆られる事をお話しくださったものです。

これなども肉体の死をガンによって意識する事により、見栄とか虚勢とか世間体とか処世の習いとか、自分と人との間に設けていたものが取り払われる事によって本質そのままに剥き出しの愛として残りの人生を生きたいと希求する人の姿の現れなのかも知れません。

ガンにかかると2度人生を生きなおすチャンスを与えられるなどと言う事も最近ではよく言われる様になりましたが、それは延命の為ばかりでなく、こうした事にも深い意味がある様な気がしてなりません。

どんなにお金を稼ごうとも財産を得ようとも、それらの事は生きる間の楽しいツールとなり得てもこの世から旅立って行く時には何一つ持って行く事は出来ません。

人との出会いや別れ、邂逅だけが走馬灯の様に駆け巡りクローズアップされる事、逆説的に言えば肉体を持つこの娑婆では人として関わり合う事から生じる「赦しのレッスン」こそ誰しにも共通する人生の課題である事、たとえガンにかからずとも、優しく穏やかでありながら、自分に対しても、人に対しても真摯でありたいものです。

合掌

 

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