★振り子の法則①…エゴの中で自分を見失わぬ生き方とは?

密教僧侶ヒーラー正仙「法名」-1382226_528708143883811_746951600_a.jpg

小動物を虐待すると、初めは逃げたり反撃する様子を見せたりするものの、一定の期間を過ぎると身を守り防衛する事をやめてしまうそうです。

それはまるで、虐待を行っている相手が正しいと諦めてしまうかの様に…

人間の社会にも様々な虐待やイジメの実態があります。
子供の世界から大人の世界まで、その程度や形の違いこそあれ、翻弄されている事においては大人と子供の間にもさしたる違いはないのかも知れません。

チクタク、チクタク…

個人に始まり、団体やコミュニティ、組織など、人が関わり集まる場所には、まるで時計の振り子の様に、独自なエネルギーの磁場や共振域が宿っている事にお気づきでしょうか…?

その磁場に新たに人が入って行く時、そこにすでに発生している振り子に淘汰されるかの様に、同調する事を暗黙理に求められる事は、人間が集まり顔を付き合わせる場所なら、どこにでも発生する事象と言えそうです。

振り子の法則とでも言うべきもの…

小学生の頃などに転校された経験をお持ちの方なら経験があるかも知れませんが、転校早々のクラスのイジメッ子による洗礼と言うもの…

仲良しのお友達と立ち上げたはずのサークルだったのに、周囲に人がいると、別人の様に自分に対する態度も冷たく、立場を誇示するかの様に、指図がましい友人の変わり様に愕然としている自分…

または、得意分野に於ける仕事である事から、業績をあげる自信を持って出向した会社での冷遇や、上司や同僚から過少とも思える評価に、身の丈を切られた様な没個性なものを感じている自分など…

一見、現実社会に生きる人間誰しもにありがちな瑣末なドラマの様でもありますが、こうした学校でのイジメや、友達や親しい間柄の人に感じる葛藤や、転勤や出向した会社などでの冷遇、俗に言う冷やメシを食わされる状況と言うものに遭遇した時、思うがままにならぬが人生と…

自分なりの割り切り方をしたり、先人や偉人の処世訓に照らして、日々気持ちの切り替えを図ろうとする方も多いのかも知れません。

でも、そこには子供時代学校のクラスに発生していたであろう振り子と言う名の磁場、友達が集うサークルに発生していた振り子、転勤し出向した会社の人間関係に発生していた振り子と言うものが、当人にとって、不条理に感じたり、葛藤を生み出す、場を支配するエネルギーとして介在していた事などには、人間、なかなか目が向かないものです。

学校でのイジメッ子も、冷たい友達も、厭味な上司、または意地悪な姑、はたまた、今では愛情も潰え、DV夫と化した配偶者さえも、この振り子の法則が、自らに突き付けるリアルなイメージと理解する事もとても大切な事の様で、振り子の法則はイコールエゴの力学でもあります。

制服意識と言う言葉があったりしますが、外国で実際に行われたある実験をもとにした映画を見た時があります。
それは刑務所に模した施設で、一つのグループを囚人に、もう一つのグループを看守に仮想し、共に過ごすと言うものでしたが、初めはお互いに和気あいあいとしたものが、数日経つ内に、看守のグループの人間達は本物の看守になったかの様に、威圧的な態度を取り始め…

しまいには実験である事を忘れて囚人役の人間達を屈服、服従させる事に血眼になり、理不尽な暴力へと発展して行く内容でしたが、これなども今思えば、人間の恐れから来る分離意識を、振り子の法則、エゴの磁場がのっとり、その場を支配してしまうパターンを現しているかの様な映画でもありました。

それを人間のアィデンティのぶつかり合いと見てとるむきもあるかも知れませんが、これは国同士の関係から個人に至るまで、その強弱やケースの違いはあっても、この二元性の地球と言う星を貫いている力学でもある様です。

大国同士が核軍縮で合意し、笑顔で握手姿でTVに映ったところで…『お人よしのバカヅラさげて、正直に武器を減らして行った日には、いつ何時あんたの国に攻め込まれるかわかったもんじゃないぜ!こちとら、核に代わるコンパクトで、もっと高性能な兵器をあんたの国に先んじて開発するだけさ!』と、本当の平和とは程遠い深謀遠慮をその姿に見てとれるのは私だけではないと思います。

報復される恐れ…

これも国同士から個人同士に至るまで、人間を突き動かす行動原理として、強力にモティベートされているエゴの力学でもあります。

つづく

タイトルとURLをコピーしました