翌日6日は講話会、午前中にあゆかさんが宿まで迎えに来てくれました。
山間の盆地に位置する丹波篠山…空気は澄み渡り、のどかな田園風景が続きます。
場所はコチラ、丹波並木道中央公園内にある茅葺き屋根の古民家です。
会場と立体感ある雲を背景ににパチリと一枚
午前中は御煎茶会でした。
侘と寂…茶の湯文化の知られるところでもありますが、配置される掛け軸や置き物、茶席のお道具を見て楽しむところにもその心得がある様です。
大黒さん今日が初めてのお披露目と言う事もあってか緊張した面持ちでしたが、見事な所作でお煎茶を煎れてくれます…。
お茶も熱すぎる事なくむしろぬるめ…「ひとくち、口に含んだら舌で転がす様に味わって下さい…」と東阿部流師範の声が柔らかく室内に響きます。
師範の方が、一期一会に触れて話しをして下さいました。
一期一会…私の好きな言葉でもあります。
人との出会いの刹那…これが最後と思い心からのもてなしをする茶道の精神と言うもの…
私達は今日があり、明日があり、生き長らえる生があると思う時、現実に疲れてしまったり、飽いてしまったり、揚げ句の果てには手でする事も足でする様になり、人を傷つけたりしてしまう生き物なのかも知れません…。
私達にとって死は忌む事なれど、今日が最後と思い日々の仕事に臨み、ご家族や周囲の方に接する時…
日々のつまらないと思っていた日常や仕事さえ輝き出し…
こだわりや頑なさえ消え、自分らしい純真さや愛だけを表現し様とするのではないでしょうか。
※御煎茶会を終えて、東阿部流師範の方達と共に
お茶独特の甘みや苦みや渋みと言うもの…口に入れて感じる程よい調和…人生の味と言えるのかも知れません。
【つづく】