※写真は自坊本尊大元帥明王です。この写真を見るだけで身体が熱くなると言う方もいたりします。
おはようございます!
朝のお勤めの前のひと時です
ここのところ何かと忙しく、思う様にブログを更新する事の出来ない日が続いています。
今朝の新聞を見れば、琴光喜に端を発した野球賭博の事が書かれていますが…
今、一番肝を冷やし警察の捜査を恐れ、震えおののいているのは、部屋持ちの親方や相撲協会のお偉様ではないでしょうか?
世間の多くの方が、今だにヤクザが芸能界や相撲の世界などにも隠然たる力を持っているのでは?と思われているかも知れませんが…
それは、地方での興行華やかりし頃の昭和の時代の事であり、司法の取り締まりの厳しい昨今では、ヤクザと付き合う事のデメリットが、警察主導による暴力団排除運動の相乗効果もあってか…
政界は言うに及ばず、建設業や飲食業界にまで、裏社会との関係を断つ風潮が波及しています。
でも、ある面では…ヤクザの収入源というものは、隙間産業的なところもある事から、違法性のある金をしっかり儲け、知らぬ半兵衛を決めている様な輩を嗅ぎつけるには敏なものがあるのかも知れません。
類は類を呼ぶ…波長同通の法則とも言える事象はこんなところにも現れているのかも知れません。
今回の相撲界全体に広がる野球賭博の疑惑なども、私からみれば氷山の一角であり、今の世代の若い関取衆よりも、むしろ部屋の親方や相撲協会の役員の方達の方が関与は長く深いものがあった様に思えたりもします。
親のする事を子は真似るもの…
長年に渡って慣習化されてきたこうした行為は野球賭博だけではないのかも知れません。
競輪、競馬、サッカーに賭けゴルフ、マージャンにカジノと、賭博のアイテムは色々あるのです。
今回の琴光喜の恐喝事件にしても…
事の詳細は知りませんが、本来博打事の胴元(受ける側)であるヤクザが、客を脅し恐喝するというのは、本来極道の世界ではタブーな事でもあります。
それだけ極道渡世に生きる面々がメシが食えず、追い詰められている実相があるのではないでしょうか。
しかしながら、信じた道に於いては確信犯で生きる極道の世界…
その世界に生きる面々に、堅気になれと言ったところで耳に入らぬと言うのが本当のところです。
親の言う事も聞かず、人を泣かせる生き方、過去の私もそうだったのです。
でも…私がヤクザの世界で見た多くの人達は、親の愛情や人間の愛情に飢えた子供時代を経験した人ばかりだった様な気がします。
学歴を問われる事もなく、はぐれ者の自分を認めてくれる…
そんな冷たさと温かさの混在するヤクザの世界に、寂しい性根を持つ人間は言い様のない郷愁を覚えてしまうのです。
私が若い頃に付いた親分は人情に厚い人でもありました。
公共の場での立ち居振る舞いは勿論の事、タバコのポイ捨てなどした日にはその若い衆の頭を張り飛ばし…
新幹線の移動などで、山手線などに乗れば、目の前にお年寄りがいれば、自ら手を取って席を譲る様な人でした。
事務所はアーケードの商店街にありましたが、毎朝、その沿道を若い衆に掃き掃除させ、近所の飲食店などで自分の組の若い衆が暴れる様な事があれば…
まるでグローブの様な大きい拳で「貴様~ッ!堅気に迷惑かけやがって!」と、見ているこちらが気の毒になるほど、その若い衆に鉄拳制裁を加えたものでしたが…
その後で、自らその店に出向き、土下座せんばかりに謝り、相手がかえって恐縮した一幕もあったりしたものです。
ある日、この親分と新幹線に乗っていた時の事…
夜間でもあり、車窓からはたくさんの家やマンションの灯りが見えていたのですが、親分は私に「いろんな灯りの家が見えるだろう…その中に家族がいて、いろんな営みがある事、例えヤクザをしていてもそうした事を忘れるなよ。」と言ったものでした。
この親分は度胸も馬力もあり、情にも厚い方でしたが、若い自分からの博打癖が祟り、結局その後堅気にならざるを得ないところへ自らを追い込んでしまったのです。
この親分の元を離れ幾久しい年月がすぎましたが、その後風の噂で、住んでいた家も競売で落札され立ち退き、家族も離散してしまったとの事…
極道の寂しい末路を見る様な気さえしたものでした。
今でも、この親分の人懐っこい笑顔を思い出す事があります。
心臓の持病のある方でしたが、何処の土地にいても元気でいてくれたらと願うばかりです。
極道渡世…良くも悪くも多くを学ばせて貰った世界でもあります。
日本の極道が地下に潜り、欧米やロシアや中国の様なマフィアやギャング化せぬ事を祈るばかりです。
今日は自坊本尊大元帥明王の縁日です。
これより大元法を勤修致します。
大元帥明王は四王百部、あらゆる天部の神や夜叉や修羅や羅刹を率いて、日本国守護の為に拝まれてきた明王中の明王でもあります。
読者の皆さんの身体健全・七難即滅を日本国安泰、世界平和と共にお祈りさせて頂きます。
合掌